紅茶を飲むと血圧が下がる | アクティブエイジング アンチエイジング

[紅茶を飲むと血圧が下がる 血管の硬さも下げて、血管への負担を軽く]

(Medエッジ  2015年2月19日)


紅茶を飲むと血圧が下がると分かった。

イタリア、ラクイラ大学のダビデ・グラッシ氏らの研究グループが、栄養学の
国際誌、ニュートリエンツ誌で2015年2月4日に報告している。



<フラボノイドの効果を検証>
高血圧と動脈硬化は、心臓病の死亡率を高めると分かっている。

一方で、食品に含まれる「ポリフェノール」の1つである、「フラボノイド」
は血管を保護するとされている。
紅茶にはこのフラボノイドが含まれると分かっている。


研究グループは、高血圧の人が紅茶を飲むと、脂肪を含む食べ物を食べた
前後で血圧、血管の硬さに影響を及ぼすかを検証した。
血管が硬いと血管に血圧の負担がかかりやすくなる。

高血圧の19人を、8日間にわたり1日に2回紅茶(フラボノイド129mg)を
飲むグループとフラボノイドを含まない味の変わらない紅茶風飲料を飲む
グループに無作為に分けた。

紅茶を飲んでから1、2、3、4時間後に、血圧と血管の硬さを測った。
測るのは何も食べていない状態のときと脂肪を食べた後とした。



<日中に定期的に飲むと良い>
紅茶を飲んだグループは、紅茶風飲料を飲んだグループに比べて、血管の
硬さが下がった。
その上で、紅茶はいわゆる「上の血圧」である収縮期血圧を平均3.2mmHg、
「下の血圧」である拡張期血圧を平均2.6mmHg下げた。

脂肪を食べた後も血圧を上げるのを妨げた。



紅茶は高血圧の人が何も食べていない状態でも、脂肪を食べた後に血流に
負荷がかかっている状態でも、血管の硬さと血圧を下げる効果があった。

研究グループによると、脂肪を食べるたびに動脈の機能が落ちていくといい、
紅茶を定期的に飲むことは心血管の保護に役立つかもしれないという。
少人数の試験ではあるが、参考になるかもしれない。





http://www.mededge.jp/a/hcgo/8974