魚を食べるほど膵炎が減る | アクティブエイジング アンチエイジング

[魚を食べるほど「膵炎」が減る、
       週2~3回食べると、週1回未満より膵炎が2割前後少なく]

(Medエッジ  2015年1月3日)


<胆石を伴わないタイプが減る、スウェーデンの研究結果>
刺身、海鮮なべなど、魚介類がおいしい季節。

魚は健康に良いという報告もいろいろある。食べるほど、膵臓の炎症が減ると
いう結果が出てきた。朗報だ。



<男女7万人以上のデータを分析>
スウェーデンのカロリンスカ医科大学の研究グループが、栄養学の国際誌
アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションの2015年
1月号で報告した。

膵臓は食べものを消化する酵素や全身の血糖値をコントロールするホルモン
などを出す臓器。

膵炎になると、膵臓の機能に異常が起きて、場合によっては死に至ることも
ある。
急性膵炎については飲酒との関係が指摘されるが、原因不明の場合も多く、
食事との関係についても分かっていない面もある。


研究グループは、スウェーデン人の男性4万人近くと女性3万2000人以上
(いずれも45?84歳)を13年追跡した大規模研究2件のデータを分析した。

食事に関する質問票の回答データから魚を食べた量、胆石が原因ではない
膵炎の発症について調べて関連を調べている。



<脂肪の多い魚でも少ない魚でも同じ>
その結果、男性209人と女性111人が胆石関連以外の膵炎を発症したが、魚の
摂取量が週に0.9回の人と比べて、1.4回の人は14%リスクが低かった。
さらに、2.4回の人は23%低く3.5回の人は15%低かった。

脂肪の多い魚と少ない魚に分けて比較したところ、差はなかった。



今回の研究の結果によると、週に2〜3回(1回1人分として)魚を食べる
人は、1回未満の人と比べて胆石を原因としないタイプの膵炎を発症する
リスクが15〜23%低いという結果だ。

食べ過ぎは良くないかもしれないが、1週間に2~3回食べる人は膵炎が最も
減るといえる。
参考にしたい。



http://www.mededge.jp/a/gast/6443