[女性の慢性疲労症候群 「閉経」で2.4倍]
(Medエッジ 2015年2月15日)
<婦人科の問題が関連>
女性の慢性疲労症候群(CFS)の背景として、閉経や月経、婦人科系の病気
などがあり、危険度は場合によっては10倍近くになるようだ。
<「閉経」で危険度が2.37倍>
米国の疾病対策センター(CDC)の研究グループが、女性の更年期についての
専門誌であるメノポーズ誌で2015年2月2日に報告した。
研究グループは、2004年から2009年に実施された米国ジョージア州での
ある病気の人とそうではない人を比べた「症例対照研究」に参加した慢性疲労
症候群の84人と健康な73人の合計157人の女性を対象に、自己記入式の
質問票を用いて婦人科病歴を収集。
婦人科的症状との関係を危険度で割り出した。
<月経の出血過剰も理由に>
その結果、慢性疲労症候群は、婦人科系の問題で増えると分かった。
・閉経:2.37倍
・閉経開始の年齢が早い場合:1.22倍
・月経出血過剰の場合:3.31倍
・子宮内膜症:3.67倍
・避妊用以外のホルモン製剤の使用:2.95倍
・月経以外の女性器周辺の痛み:11.98倍
・婦人科外科手術:3.33倍
・子宮摘出術:3.23倍。
女性の慢性的な疲労の背景に婦人科系の問題を考えるのは重要。
研究グループは強調する。
http://www.mededge.jp/a/gyob/8787