睡眠時無呼吸症があると腎臓病のリスク | アクティブエイジング アンチエイジング

[睡眠時無呼吸症があると腎臓病のリスク、病気の5000人近くを分析]

(Medエッジ  2015年2月15日)


<米国睡眠医学会の発行誌で報告>
睡眠時無呼吸症候群(SAS)の人は腎臓病のリスクが2倍近くになるようだ。



<寝ている間に呼吸が止まる病気>
台湾の義守大学附属義大病院などの研究グループが、米国睡眠医学会と睡眠
研究協会が発行する睡眠医学の専門誌スリープのオンライン版で2015年
1月29日に報告したものだ。

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に短い呼吸停止が繰り返し起こる病気。
心臓や血管の病気と関連するほか、死亡率が高くなると分かっている。

慢性的な腎臓病の病気は世界的に大きな問題になっているが、睡眠時無呼吸
症候群との関連性はよく分かっていない。


研究グループは、台湾の全民健康保険データベースから、2000~2010年に
新たに睡眠時無呼吸症候群と診断された4674人(30歳以上)と、年齢や
性別を合わせた睡眠時無呼吸症ではない2万3370人を抽出。
2011年まで追跡し、慢性的な腎臓病の発症を調べた。



<睡眠時無呼吸症は検査を>
その結果、年齢、性別、一緒に別の病気になっているかどうかは無関係に、
睡眠時無呼吸症候群の人は慢性的な腎臓病の発生率が1.94倍になっていた。

さらに、睡眠時無呼吸症候群の人は腎臓の機能がほとんどなくなる末期の
腎不全になる可能性が2.2倍だった。

研究グループは、睡眠時無呼吸症候群と確認できた場合には、腎機能の検査が
必要と指摘している。


日本でも状況は近いと見られる。
注意したい。




http://www.mededge.jp/a/resp/8796