公務員は使わない「ジェネリック」 | アクティブエイジング アンチエイジング
[公務員は使わない「ジェネリック」薬効なかったり効き過ぎて死の危険]

(J-CASTニュース‎  2013年11月29日)


<先発薬とまったく同じとは限らない「成分」
                    なぜか使用率低い「共済組合」>
『週刊新潮』に廉価で新薬と同じ効き目のあるジェネリックについての特集が
ある。
近畿大学薬学部教授・松山賢治氏はジェネリックのすべてが「先発薬」と同じ
効力を持つと考えるのは危険で、注意しなくてはいけない点も多々あるという
のだ。

日本のジェネリック数量シェアはおよそ45%で、欧米各国は軒並み70%
前後をキープしているからまだまだだという。
厚生労働省はそこで2018年3月までに数量シェアを60%以上に引き上げる
方針を打ち出した。


だが、薬には薬効のある「主薬」のほかに、主薬の分解を防ぐために
用いられる「安定化剤」や、錠剤の嵩を増やして消化液に溶けやすくする
「賦形剤」から成り立っているが、ジェネリックに使えるのは特許が失効した
主薬だけの場合が多いという。

たとえば、「ランソプラゾール」という胃潰瘍の薬は、高温多湿の条件下では
分解しやすいため、先発薬では安定化剤には炭酸マグネシウムが用いられて
いるが、ジェネリックではこれが使えない。
そうなると、長期保存が難しく薬効が弱くなる恐れがあるという。

その他にも、危険薬も出回っているという。
ジェネリックには極端な条件下における安定性を確保するための「苛酷試験」
が義務づけられていないからだという。
高血圧や狭心症に用いられる「ニフェジピン」というのは徐々に溶ける
二層錠の形をとるから、副作用を大幅に軽減できるが、特許の関係で二層錠の
形をとれないジェネリックでは、ニフェジピンが一気に放出されてしまい、
心筋梗塞を引き起こして死に至ることもあるという。


近畿大薬学部の研究チームがまとめたジェネリックの使用状況が興味深い。
ジェネリックを処方された割合が最も多かったのは、共済組合を除いた
被用者保険に加入している人で、次いで国民健康保険の加入者、次に高齢者
医療制度の適用者で、最も低かったのが公務員たちが加入している共済組合
だったというのである。

松山教授は「ジェネリックはやはり不安なので、自分や家族に使うとなると、
役人もためらってしまう。さらには、そうした実態を彼ら自身も分かっている
のでは・・・」と勘ぐられても仕方ないのではと批判する。


ジェネリックをもらうときは、こうしたことを頭に入れておくべきだろう。





http://www.j-cast.com/tv/2013/11/29190469.html?p=all