腸内細菌もダークチョコレートやココアが好き? | アクティブエイジング アンチエイジング
[チョコレートの健康効果のカギは腸内細菌にあり:米研究結果]

(IRORIO  2014年03月22日)


カカオをたっぷり含んだダークチョコレートやココアに血管の健康を保ち、
心臓病を予防する効果があることは今や多くの人が認識しているが、
具体的にどのような過程を経て、そうした効果が発揮されるのかが
よく分かっていなかった。


先日ルイジアナ州立大学の研究チームが米国化学会の学会で行った発表に
より、カカオの健康効果には腸内細菌が一役買っていることがわかった。



<腸内細菌もチョコレート好き>
研究チームはヒト腸管モデル(チューブ)とココアパウダーを用いて実験を
行った。

カカオに含まれる高分子ポリフェノールは、そのままでは消化されにくいの
だが、ビフィズス菌、乳酸菌といった腸内の善玉菌がそれを好んで餌として
おり、ここで発酵作用が生じて、ポリフェノールは炭素数の少ない短鎖脂肪酸
へと代謝される。

この短鎖脂肪酸に抗炎症作用があるため、体内へ吸収されると、心臓血管
組織の炎症が抑えられ、長期的に心血管系疾患のリスクが低下するという
わけ。


腸内細菌にも“おやつ”を楽しんでもらうべく、なるべくカカオの含有量が多い
チョコレートを摂りたいものだ。




http://irorio.jp/kondotatsuya/20140322/121960/