においの感じ方は千差万別! 嗅ぎ分ける受容体の30%が異なる | アクティブエイジング アンチエイジング
[においの感じ方は千差万別! 
       嗅ぎ分ける受容体の30%が他人とは違うことが判明:米研究]

(IRORIO  2013年12月10日)


同じ香水を嗅いでも、「よい香り」と思う人もいれば、「嫌なにおい」と
感じる人もいる。
それもそのはず、このほど行われた研究で、においを嗅ぎ分ける受容体の
30%が他人とは異なることがわかった。つ
まり、においの感じ方は文字通り千差万別ということになる。

人間の鼻には、においを嗅ぎ分けるレセプター(受容体)が400種類あると
されていて、このレセプターの組み合わせでにおいが識別される。

米国モネル化学感覚センターの分子生物学者ジョエル・メインランド博士に
よると、レセプターの1つが違うだけでも、においの感じ方は異なるという。


研究では511のレセプターのクローンを作り出して宿主細胞に埋め込み、
73種類のにおいにどんな反応を示すのか観察した。
1つの列にそれぞれ違うにおいに反応するレセプターを並べる方式で
28回の実験を行い、そこから得られた結果をもとに数理モデルで導き出された
結果が「2人の人間のレセプターを比較すると、レセプター400のうち140、
つまり3分の1が相手と異なる」というもの。

レセプターが140違うということは、レセプターの組み合わせにより大きな
幅が出ることになり、結果としてにおいの感じ方にもかなりの違いが現れる。


こうした研究結果を知ると、花や香水、石けんなどを友人などにプレゼント
するのはなかなか難しい選択なのかもしれない。





http://irorio.jp/karenmatsushima/20131210/94718/