覚せい剤メタンフェタミンにより、ひどい虫歯、原因不明の歯周病 | アクティブエイジング アンチエイジング
[歯科で違法薬物の検査も? 若い歯科医ほど検査を実施している傾向]

(Medエッジ  2015年11月10日)


歯科医による診療では、歯を調べるのみならず、違法薬物の検査もできると
いう報告が出ている。



<米国の歯科医を対象に検証>
米国コロンビア大学のメールマン公衆衛生学部のリサ・メッチュ氏らの研究
グループが、アディクション誌において2015年8月に報告。
同大学も紹介している。

研究グループは、2010年から2011年にかけて行われた全国調査によって歯
科開業医1802人を抽出して検証。
71%から回答を得て分析している。



<女医が積極的>
調べたところ、業務の一環として薬物使用検査を実施している歯科医の86%。
責任とまで捉えているのは68%とやや低かった。

年齢の高い歯科医は、若い歯科医と比べて消極的となっていた。
卒業が最近であるほど積極的という結果。

さらに、男女差も関連していた。女性の歯科医61%は歯科医の役割と考え、
男性の歯科医の52%よりも多かった。



<歯科医が薬物を止められる>
薬物使用は、歯の健康だけでなく、健康全般を損なう可能性があると説明。


覚せい剤のメタンフェタミンを原因とする症状には、
  ・ひどい虫歯
  ・歯質表層の損失増加
  ・進行した原因不明の歯周病
  ・複数の欠損歯
などがあるという。

このような症状がある人は、かぶせ物やホワイトニングのような審美的な
治療を求めることが多いと解説する。


歯科医は薬物使用についてさらに尋ねたり、薬物を止める治療を勧めたりする
機会があるということだ。



日本でも薬物問題は起こっており、関心を集めるところはあるかもしれない。





https://www.mededge.jp/a/eeee/20236