[「英国人は歯が悪い」は迷信、研究結果が証明]
【ロンドンAFP=時事】(2015年12月18日)
<欠損した歯の平均数は、英国が6.97本、米国が7.31本>
英国人は歯に問題を抱えているという長年の固定観念を打ち砕く研究論文が
17日、発表された。
米国人と英国人の歯の健康状態を比較したところ、両者に大きな違いは
なかったという。
笑うと口元に黄ばんでゆがんだ歯がのぞく英国人のキャラクターは、
米人気アニメ「ザ・シンプソンズ」から米コミック映画「オースティン・
パワーズ」に至るまで、米国の本や映画、テレビで長年お決まりのジョークと
なっている。
しかし、論文を発表した英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ、
コロンビア国立大学、米ハーバード大学チャン公衆衛生大学院の研究者らは、
「一般的なイメージに反し、米国人の歯の健康は英国人より良好とは
限らない」と述べ、今回の研究結果を「オースティン・パワーズの反撃」と
呼んだ。
研究では、英米の25歳以上の男女数千人を対象に歯の健康調査を実施。
その結果、欠損した歯の平均数は、英国が6.97本、米国が7.31本で、
米国の方がやや多かった。
こうした研究結果は、英メディアから喜びとともに受け止められた。
英紙タイムズは、「笑顔になろう!米国人の歯は、われわれのものより悪い」
といった大見出しを掲げ、また英紙インディペンデントは、「歯に関する
米国の偏見に、我が国の歯科衛生が勝利」としている。
さらに、英大衆紙サンは、「歯がぐらぐらしたり欠けたりしていると
われわれを馬鹿にするのは間違いだと、専門家らが米国人らに明言」と
書いた。
研究は、英国で2009年に行われた「成人口腔衛生調査」と、2005~2008年の
「米全国健康・栄養調査」のデータを基に行われ、論文は、英医学誌
ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルに掲載された。
調査は英イングランドで行われた。
http://www.jiji.com/jc/a?g=afp_all&k=20151218033617a
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[オースティン・パワーズ]
(Wikipedia)
「オースティン・パワーズ」は1997年製作のアメリカ映画、そのシリーズ
作品、およびそれらの主人公である。
全作がジェイ・ローチ監督。
プロデューサーとしてデミ・ムーアが参加している。
主演のマイク・マイヤーズはプロデューサーと脚本も兼ねている。
007シリーズのパロディ(サブタイトルも007シリーズのパロディ)で、
イギリスのモテモテ有能スパイ・オースティン・パワーズの活躍を描いて
いる。
世界中でヒットし、第3作目まで製作された。
<名前の由来>
2005年まで実在したイギリスの大手自動車メーカー、ブリティッシュ・
レイランドの傘下にあったオースチンから取られている。
1960年代までのオースチンは、イギリスを代表する老舗名門ブランドで
大衆車から高級車まで手掛けていた。
しかし、1970年代以降は高級車分野を撤退して大衆車ブランドに落剝、
さらにイギリスに蔓延した労働紛争の影響から品質がガタ落ちし、その結果
イギリス人自身にも見放されて滅亡した。
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[オースチン]
(Wikipedia)
<日産でのライセンス生産>
1952年、日産自動車とオースチンとは、車2000台をノックダウン生産し、
オースチン・ブランドで販売する契約を結ぶ。
この契約には3年以内に部品すべてをローカライズ(日本国の視点では
「国産化」)する条項も盛り込まれていた。
A40にはデボン、サマーセット、ケンブリッジの3世代があり、日産自動車は
ノックダウンでサマーセットを組立・販売した。
英国でのA40は、1954年にサマーセットからモノコックボディとなった
ケンブリッジへ置き換えられていた。
ケンブリッジはA40、A50、A55、A60の各モデルが作られたが、日産
自動車は1.5リットルエンジンのA50を選択、ノックダウン生産を継続し、
販売した。
部品は順次日本製に置き換えられ、1956年からは全ての部品が日本製と
なり、A50は以後「完全国産化」されて販売されたが、当時の日本車としては
超高級車だった。
のちにセドリックがその後継となる。
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