[顎関節症の人はどのような姿勢をとっているか?]
(MEDLEY 2015年10月29日)
<日本の研究チームが若年女性を分析>
顎関節症は、噛み合わせの異常やストレスなど様々なことが原因で起き、
口が開きにくい、顎が痛いなどの症状を表します。
今回の研究では、顎関節症患者の特徴として、どのような姿勢とっているか
検証しました。
<顎関節症患者と対照群の姿勢を比較>
今回の研究は、顎関節症の若年女性19人と対照群14人の、首の前後の
傾きや、肩の傾きといった上半身の姿勢を比較しました。
首の前後の傾きは、人を横から見た時に首がどれだけ前に倒れているか、
角度を測定しました。
<顎関節症の人は首の前後の傾きが小さい>
以下の結果が得られました。
首の傾き角度と開口の最大範囲が対照群よりも患者群で有意に小さかった。
顎関節症の人は、健常な人よりも首の前後の傾き、口を大きく開ける範囲が
小さいという結果でした。
今回の研究は一時点のデータを観察しているため、因果関係については言及
できません。
しかしながら、「顎関節症は顎の異常によるもの」と考えていた人にとって、
「もしかしたら、普段の首の姿勢も関係しているかもしれない」という
可能性を示す研究として有用です。
姿勢を修正することで顎関節症が改善するかといった治療の研究が今後さらに
発展することに期待します。
https://medley.life/news/item/562f10b64c0955bc0758adc3