[小児の飲酒と低血糖]
家族が飲酒途中で中座して、その間に子どもが飲酒するという事例が少なく
ありません。
急性アルコール中毒のような重篤な症状が出なくても、小児の場合は、
低血糖にも注意しなくてはなりません。
アルコールが肝臓で代謝されるときに、肝臓のブドウ糖(の元)が大量に
消費されます。
肝臓のグリコーゲン貯蔵量が少ない小児の場合、血中ブドウ糖量が不足して
低血糖になりやすい傾向にあります。
低血糖から痙攣(けいれん)発作を起こすこともあります。
大人の飲酒の場合も、締めのラーメンを食べたくなるのは、アルコールの
分解解毒に大量のエネルギー(ブドウ糖)が必要だからです。
アルコールの分解解毒には、ビタミンB群を筆頭に様々なビタミンや
ミネラルの補給も必要です。
さらに、アルコールの分解解毒とは別に、飲酒はほとんど全てのビタミンや
ミネラルの吸収を阻害して、排泄を促進します。
アルコールに伴う病気の多くは、このビタミンやミネラルの不足によることが
多いのです。
(横山歯科医院)