歯周病の痛みや腫れ、天候の変化が影響 岡山大 | アクティブエイジング アンチエイジング
[歯周病の痛みや腫れ、天候の変化が影響 岡山大]

(日本経済新聞  2016年2月27日)


慢性の歯周病患者に起きる痛みや腫れの症状は、気温や気圧に大きな変化が
あった後に出やすいことを、岡山大の森田学教授(予防歯科学)らのチームが
27日までに突き止めた。


天候変化が病気に影響することは神経痛やうつ病、頭痛などでも知られ、
チームは「歯周病でも症状の発生が予測できれば、患者の生活の質向上に
役立つ」と説明する。


チームは、岡山大病院を受診した慢性歯周病患者約150人の症状出現と、
岡山地方気象台の約2年間の天候データを比較。
気圧が急激に低下した2日後と、1時間ごとの気温の上昇が大きかった翌日に
発症することが多いと分かった。

天候変化が、交感神経やホルモン分泌に影響を及ぼしたり、歯周病の原因菌
増殖に関与したりした可能性が高いという。


チームによると、40歳以上の日本人の歯周病罹患率は8割を超える。
竹内倫子助教は「症状が悪化する詳しい仕組みはまだ分からないが、研究を
進め、将来は天気予報のように悪化を予測する『歯周病予報』を出したい」と
意気込む。
〔共同〕




http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG27H0L_X20C16A2CR8000/