[百日咳は、治ったあとも10歳までの病気に影響するかもしれない]
(MEDLEY 2015年12月16日)
<デンマークの統計から>
百日咳はワクチンの普及により少なくなりましたが、現代でも子どもを中心に
発生し、死亡に至る場合もあります。
長期的にほかの病気とも関係するかが検討されました。
<百日咳とてんかんに関係はあるか?>
研究班は、デンマークの全国統計から、百日咳にかかった子ども4,700人を
含むデータを使い、その後の経過を調べました。
百日咳にかかった子どもと、そうでない子どもを比較して、てんかんが発生
する頻度に違いがあるかを検討しました。
<10歳までのてんかんが多い>
次の結果が得られました。
10歳でのてんかんの累積発症率は百日咳患者で1.7%、マッチした比較
コホートでは0.9%だった。
対応する対応総ハザード比は1.7だった。
百日咳にかかった子どもは、かかっていない子どもに比べて、10歳までに
てんかんが発生した割合が大きくなっていました。
百日咳は特に乳児で重症になりやすく、けいれんや脳症の症状を伴うことも
あります。
予防としてDPTワクチンや四種混合ワクチンの効果が知られています。
ワクチンを受けようか考えるときには、ここで示された危険性を考えに
入れてもいいかもしれません。
http://medley.life/news/item/5667d3c61e2b9ee105c19b5f