カフィアライムで虫歯予防? 細菌の増殖とぬめりが少なくなった | アクティブエイジング アンチエイジング
[カフィアライムで虫歯予防? 細菌の増殖とぬめりが少なくなった]

(MEDLEY  2016年1月28日)


<抽出物でバイオフィルムを抑える実験>
カフィアライム(コブミカン)は、東南アジアの料理でよく使われ、体に良い
とも言われています。

虫歯の原因になる細菌の活動に効果があるかが実験で検討されました。



<カフィアライムの葉の抽出物はバイオフィルムを防げるか>
研究班は、カフィアライムの葉の抽出物が、虫歯の原因と言われるストレプト
コッカス・ミュータンスという細菌に対して効果があるかを調べました。

ストレプトコッカス・ミュータンスは粘り気のある物質を分泌するため、
その物質が細菌の塊を覆う膜(バイオフィルム)になります。
歯垢はバイオフィルムの中でストレプトコッカス・ミュータンスが繁殖して
できるものです。
バイオフィルムがあると、白血球や抗菌薬(抗生物質)が細菌に届きにくく
なるため、細菌が排除されないまま増殖しやすくなります。

この実験では、カフィアライムの葉の抽出物を加えた環境で、ストレプト
コッカス・ミュータンスの増殖や、バイオフィルムを作る働きに変化が
あるかが検討されました。



<細菌の増殖が少なく、バイオフィルムも少なくなった>
次の結果が得られました。

カフィアライムの葉の抽出物は、ストレプトコッカス・ミュータンスの増殖を
抑制し、アンピシリンで見られた抗菌薬の活性に相当する効果があった。
ストレプトコッカス・ミュータンスによるバイオフィルムの生成もまた、
抽出物により抑制された。



カフィアライムの葉の抽出物によって、ストレプトコッカス・ミュータンスの
増殖とバイオフィルム生成が少なくなりました。



カフィアライムの葉に、細菌に対して効果的な成分が含まれているのかも
しれません。

この実験と同じように、体の中でも歯垢防止の効果があるかどうかは別に
確かめなければわかりませんが、さらに研究が進めば、新しい虫歯対策に
結び付いていくかもしれません。





http://medley.life/news/item/56a72ab3a49c4d30008b4570