「痛風予備軍」遺伝子変異が原因の3割 | アクティブエイジング アンチエイジング
[「痛風予備軍」遺伝子変異が原因の3割]

(産経新聞  2014年6月9日)


日本人では、痛風の予備軍とされる高尿酸血症を発症する原因の約3割が、
体外に尿酸を排出するのに関わる遺伝子の変異であるとする研究結果を、
防衛医大の松尾洋孝講師や名古屋大などのチームが9日付の英科学誌に発表
した。


一般的に発症の要因とされている肥満や飲酒よりも高く、喫煙が発がんに
与える影響とほぼ同等だった。

この遺伝子は、腎臓や腸で尿酸を排出するポンプの役割をしているタンパク質
を作る「ABCG2」で、日本人の半数以上に変異がある。


チームは高尿酸血症の831人を含む35~70歳の男女5005人を対象に、この
遺伝子の変異と肥満、多量飲酒(ビール大瓶換算で男性は毎週8本以上、
女性は4本以上)がそれぞれどのくらい高尿酸血症を発症させる要因に
なるかを調べた。
すると29.2%は遺伝子変異が原因で、肥満の18.7%、多量飲酒の15.4%より
はるかに高かった。




http://sankei.jp.msn.com/life/news/140609/bdy14060918130001-n1.htm