コンタクトレンズから眼薬放出 | アクティブエイジング アンチエイジング
[コンタクトレンズから眼薬放出]

(HealthDay News  2013年12月9日)


緑内障治療薬を長期にわたって放出するコンタクトレンズが実現に近づいて
いる。


米マサチューセッツ眼科耳科病院のJoseph Ciolino氏らが動物を用いて行った
研究で示した。
今回の研究では、コンタクトレンズから緑内障薬のラタノプロストが1カ月間
持続的に放出されたことが動物実験で確認された。
Ciolino氏らは、いつかこのようなレンズが点眼薬に置き換わることが期待
されるとしている。

これらのレンズは細胞培養および動物実験では安全とみられているが、動物で
これほど長期間、薬物を放出することが確認されたのは今回が初めて。
Ciolino氏らが開発したレンズは、数週間から数カ月にわたり、一定の速度で
大量の薬剤を放出できるという。


緑内障は、不可逆的失明の主要な原因だ。
Ciolino氏は、「一般に、点眼薬は効率の悪い薬物送達法で、患者の点眼
順守度が低いことが知られている。このコンタクトレンズは、緑内障以外の
目の病気にも、眼薬放出のプラットホームとして使用できる可能性がある」と
述べている。


研究論文は「Biomaterials」オンライン版に掲載された(印刷版は2014年
1月号に掲載予定)。



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