関節リウマチがCOPDのリスクを2倍に増大 | アクティブエイジング アンチエイジング
[関節リウマチがCOPDのリスクを2倍に増大]

(HealthDay News  2011年5月27日)


関節リウマチ(RA)患者が慢性閉塞性肺疾患(COPD)を発症する可能性は
健常者の2倍であることが、新しい大規模研究で示され、英ロンドンで開催
された欧州リウマチ学会(EULAR)年次集会で報告された。
RAと呼吸障害の関係は、喫煙、年齢、肥満、性別について調整しても明白で
あったという。


イスラエル、シバメディカルセンターのHoward Amital博士は、「RAおよび
COPDでは、主要な生理学的プロセスの同様の変化が症状を引き起こすことが
わかっている。今回の研究結果が、この2つの病態における遺伝的プロセスの
変化と自己免疫プロセスの変化との関係の可能性に対する新しい研究を促す
ものになってほしい」と述べている。


同氏らは、イスラエル最大の医療保険であるクラリットヘルスサービスの
データを用いて、20歳以上のRA患者ほぼ1万6,000人と、年齢および性別を
マッチングさせた健常対照群1万5,000人超の情報を比較した。
その結果、COPD発症率はRA患者群では8.9%、対照群では4.4%であった。
本研究には、収入レベルを含む生活習慣や疾患リスクも含まれていた。


自己免疫疾患であるRAは、高齢になると発症する一般的な関節炎である
変形性関節症(OA)とは異なる。
RAは関節の疼痛、腫脹、こわばりを引き起こすが、口や肺など身体の別の
部分にも影響を及ぼす可能性がある。
重症の場合は一生涯持続することもある。


学会発表された研究は、ピアレビューを受けて医学誌に掲載されるまで
予備的なものとみなされる。



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