補聴器市場を国内で推進 | アクティブエイジング アンチエイジング
「補聴器市場を国内で推進」

記事 written by 岩子

日本の補聴器普及率は欧米に比べて低い。
実にアメリカの半分以下である。

普及率が低いのは機能面への不満や、イメージが悪いなどと
いった理由も挙げられているが、「難聴」に対する欧米と
日本との制度の違いが大きな壁となっているようだ。

ヨーロッパでは難聴と診断されれば社会保障で補聴器が無料で
交付される。
これに対し、日本では「重度の難聴者」にしか、無料で交付
されない。
しかし、これは難聴者全体の約1割程度にすぎないのだ。

補聴器は本来、症状にあわせて販売するものであるが、販売に
公的資格がいらないといった日本独特の事情もある。
このためメーカーや業者らが専門家を交えた研究会を組織し、
販売従事者の資格制度の確立や、対面しない通信販売などの
中止、公的補助の導入等の普及策をまとめた提案書を今年3月、
厚労省に提出した。

高齢化にともない、補聴器の需要も今後増えていくと思われる。
高齢者らが「聞こえにくくても我慢する」ことがないような、
不便を感じさせない社会になってほしい。

[出典]
http://www.3bs.jp/