定年を迎えると、予想もしない依存症に陥る人たちがいる。
いわゆる会社人間といわれる人たちで、これまでの自分が所属していた会社や部署、地位が消えて抜け殻同然に感じる人たちが多い。
家族や地域へと方向転換できず、過去のしがらみにしがみついて生きようとするこうした人たちが危険なのは往々にしてアルコール依存症へと陥る場合もあることだ。
有り余る時間を自分の趣味へと向かうことならいいのだが、昨今の人間関係の希薄になった時代は、ふとした弾みで悪い誘惑にはまりやすい。ギャンブル、インターネットなども周りとの断絶やストレスの要因になり易い。
依存症は、本人だけでなく、家族を苦しめ周囲にも悪影響を及ぼす。
団塊の世代やその後の世代は、仕事一筋で生きて来て、それが生きがいでもあった。「さわやか福祉財団」会長の堀田力さんは、それを擬似生きがいと呼んでいる。つまり、これらは会社によって作られた生きがいであり、自分で生み出したものでないからだ。退職して酒やパチンコ、などに走るのはやりたいことが無いからでもある。定年後の転換が図れないからだ。
堀田さんは、さらに自身の経験を踏まえ、そのコツを次のように指摘する。
1.家族との関係を日頃から密にする。
現役時代から休日は家族と楽しんで、心を開いて自分の弱みも家族に見
せられる関係を築くように心掛ける。
2.会社勤めで培った知恵や知識を地域のために役立てる。
高齢者や子育て家庭の支援など、地域の助け合いや交流に活かせる場
所は沢山ある。また、そうした人材を求めている地域や団体も数多くある
自分をさらけ出して飛び込んで行けば大歓迎である。
こうしたつながりに成功したら、「擬似生きがい」とは比べものにならない大きな幸せ、達成感を満喫できるだろう。
これからの人生の栄光は、自分自身の気持ち次第だ!
さぁ、実行あるのみ、鬱々なんかしておれないぞ!
