AR演技メソードが考案された当初から
言われているのは
「演技しない演技」
「表現しない表現」
です

どういう意味かというと
自分の表現をシンプルに整えること
余計な表現をそぎ落とすことにより
俳優そのものの「存在」が
明確に見えてくるからです
表現を整えることで
得られるものは沢山あります
中でも大きいのは
「今この場に必要な表現」に
気づくことが出来る。ということ
たとえば...
俳優は、舞台上の
A地点からB地点に向かうとき
目的がB地点に行くことなので
大概はB地点に行くことに意識が向かってしまいます
しかし観客が見ているものは
AからBに向かう間にある「今」であり
B地点に行くことが
見たいのではありません
観客が見たいもの
必要な表現とはそこにあるのです
どれだけ時を刻めるか?
観客が見ている「今」をどう扱えるか?
そこに豊かさが隠されているからです
俳優は
話の先や次に起こることを知っているだけに
気持ちが先に向いてしまう💦💦
観客が見えている「今」を
俳優が感じられていないのは
ある意味致命的

だからこそ
演技することが大事なのではなく
その場に何が必要なのかを見つける力
を持っていることのほうが大切です!
その場に必要な表現を見つけられるように
なるには、ある程度時間が掛かります
しかしそれが、豊かな自分をつくり
俳優としての演技力
表現力を大きく支えてくれます
手垢のついた演技をしていたら
その他大勢のなかから抜き出ることは
出来ません
あなただからこそ出来る
オリジナルの表現を見つけていきましょう!
AR演技メソード認定コーチ
津村朱実