今回は先週1週間で読んだ本をまとめてご紹介してみようかと・・。
まあ、初めての試みです。
実験の一つとしてやってみて、しっくりこなければやめようと思います。
なんでもやってみなくては。
「やってみなはれ」(鳥井信治郎)
◆中部銀次郎のゴルフ哲学
中部銀次郎のゴルフ哲学 (日経プレミアシリーズ) (日経プレミアシリーズ 124)
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三好 徹
日本経済新聞出版社
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日本アマ6勝、アマチュアゴルフ界の至宝と呼ばれた中部銀次郎。
中部と幾度となくラウンドを重ねた作家である三好徹が、中部との思い出を振り返りながら彼のゴルフ哲学を紹介する1冊。
アマチュアゴルファーが、ゴルフに対する考え方を学ぶのによい1冊だと思った。
・アドレスに始まってアドレスに終わる
・プロはバーディを目指すが、アマチュアはパーを目指すゴルフをする
・パー5のホールで、スコアが5になるケースは4通りである
・きわめて大切なボギーパットがある
などなど。
印象に残ったのは、プロゴルファーの地位が最近まで低かったという話。
今でこそ華やかなプロスポーツ選手の一角を担っているプロゴルファーだが、
1960年代、歴史と伝統を誇るゴルフ場では、プロゴルファーは正面の入口からクラブハウスに入ることを許されなかった。
これは日本のゴルフがイギリスの影響を強く受けていたことによる。
イギリスでは、プロゴルファーはコースに所属する従業員で、従業員と言っても厳密に言うと、ワーカーではなくサーバント(召使い)だった。
クラブはメンバーのものであり、メンバー達は貴族を中心とする上流社会の人達だったので、召使いが自分たちの出入りする正面玄関を通すことは許せなかったのだ。
この身分社会を米国人プロのウォルター・ヘーゲンが変えていくわけだが、そこは是非ご一読下さい。
◆東京の副知事になってみたら
作家であり、東京都副知事である猪瀬直樹氏が、副知事としてのこれまでをまとめた1冊。
東京から国を変えようとしている様子がよくわかる。
また、東京の直面している問題や日本の未来まで、非常に分かりやすくまとめられている。
・当たり前に感じている日本の「水」
その技術がいかにすごいものか。また、その弱点とは。
・ダボス会議に出席して感じた世界のエコ
・羽田空港国際化の必要性
・高速道路の問題や格差社会の実態
などなど多岐にわたる。
根底にあるのは
・言葉(言語技術)を大切にする
・事実を積み重ねる
・一歩踏み込んで真因を考える
ことにあると、私は感じた。
いろいろと勉強になった1冊だが、印象に残ったのは
東京都の職員を一定期間、財政破綻した夕張市に派遣する研修のくだり。
派遣された職員は、「現場」を見ることで
・財政破綻するということはどういうことか
・地方自治体の厳しい環境
・住民目線に立つことの意味
といった大切なことを学び、“元気になって”帰ってきていること。
そうして見て感じたことを、戻ってきて伝える。
素晴らしい研修(機会)を創出されていると感じた。
◆大人の流儀
伊集院静が2009年から2011年にかけて「週刊現代」で書いた、生き様、人生哲学を抜粋、修正して単行本化したもの。
表現豊かな文章と時代を掴んだ作詞、そしてとにかくモテる人
そんなイメージを勝手に持っていたが、この本を読んだ最初の感想は、
なるほど、情熱大陸で著者の特集があった時に「最後の無頼派」と言われていたわけだ
であった。
気取らず、酒とギャンブルを愛し、武骨で一本通ったところがある。
かっこいいんだろうけれど、初めて会ったり、取材に行ったら緊張するだろうな・・などとどうでもいい妄想をさせる。
まあ、本人も書いていますが、多少・・愚痴めいているからかなあ。。
印象に残ったところは、
・国家を見るには教育をみよ
正岡子規のエピソードを交え、教育の大切さを著者の視点で述べている。
・墓参りの作法
・ギャンブルの最大の弱点は、己でしかない点
ギャンブラーは他人のためにはならない。
八百屋だって豆腐屋だって懸命にやれば喜ぶ人がいるが、
ギャンブラーは自分さえよければいい。
なるほどと思った。
・企業の真の財産は社員である
・人はどこかで己と対峙し、自分を取り巻く、世界と時間を見つめ、
自分は何なのかを考えてみるべきだ。
まず個、孤独の時間。独りになる時間と場所をこしらえて、じっとすることだ。
そして、それまでの全てとは文体も変わり・・
人の背負った「事情」を感じさせるのが、最後の
「愛する人との別れ ~妻・夏目雅子と暮らした日々」
である。
ここは、私の稚拙な文章では読んだ印象を表現できない。
是非、ここだけは手にとって読んでみてほしい。
人はみな事情を抱えて生きている。




