前回は、「ストレスを感じている労働者が増えています」ということをお伝えしました。
今回は、誤解の多いメンタル不全について正しく理解していきましょう。
もちろん、企業の人事や安全衛生の担当者に限定した話ではないので、多くの方に知ってもらえたらと思います。
例えば・・・いきなりですが
女性の4人に1人が「うつ病」にかかると言われています

びっくりしませんか

これは一生涯にかかる率の多めの数字です。(女性・生涯罹患率10~25%)
えっ
多い
と思った方、気持ちのどこかで、「メンタル不全は自分には関係ない、こころの弱い人がなるんだ」と思っていませんか
先ほどお伝えした「うつ病」で言うと、人口の2~3%がかかっている、そして生涯罹患率(一生のうちに病気にかかる割合)は15%(女性10~15%、男性5~12%)とも言われています。
全体で15%ということは、約7人に1人は一生のうちにかかるだろうということ。
女性の数字が高いのは、女性の方が一生のうちにホルモンのバランスが変わる出来事が多いからだと言われています。
また、よく分かっていないことも多いのですが、うつ病は脳の過労が原因で発症するという説もあります。ここでも誤解を恐れずに言えば、いわゆる真面目で抱え込む人ほど病気との親和性が高いとも言われますので、決してこころが弱い人がなるとは言えません。
むしろ、真面目に自己犠牲をいとわない、会社や組織として望ましい、必要な人ほど親和性があるとも・・。
さて、ここで、主な精神疾患についてお話しましょう。
「うつ病」
症状については次回で述べますが・・人口の2~3%が罹患していると言われています。
「躁うつ病」(躁状態)
抑制や配慮に欠ける言動や尊大で横柄な態度(しばしば「自己万能感」を伴う)という症状があります。これは人口の0.5%が罹患していると言われます。
「統合失調症」
幻覚や幻聴という陽性症状と意欲の欠如という陰性症状の二つからなります。これは人口の0.8%ほど罹患していると言われます。
さて、この 0.8% という数字。
これって少ないと思いますか

東京ドームで考えてみましょう

収容人数が55,000人なので、日本人をランダムに東京ドームに入れて満員にしたならば、440人が統合失調症ということになります。
こういう見方もあるんだと思って頂ければ大丈夫です。
こころの病気は、骨折してギブスをあてているように目に見えたり、自分で「スノボで骨折してさ」と言うように、自分で「統合失調症になってさ」とはあまり他人には言わないから、なかなか実感できないんです。
でも、それだけ苦しんでいる人がいるということ。。
さて、その他には、
「アルコール依存症」
メンタル不全の中ではかなり多い病気です。
手が震えたり、冷や汗が出たり、イライラするといった症状があります。また内臓疾患につながりやすいという意味でも注意が必要です。
一説には200万人を超えると言います。
「パニック障害」
人ごみなどで急な不安発作(動悸、めまい、息苦しさ)に襲われるものです。罹患率では2.4%ほどと言われます。
「適応障害」
様々な症状が見られるのですが、明らかなストレスエピソードから3ヶ月以内に不安感や、行為障害(無断欠勤、無謀運転、喧嘩など)、引きこもりなど過剰な反応が出ることが特徴です。
意外と知らないことが多かったのではないですか

そして、意外と多いんだなあ という印象ではないですか

わからないこともまだまだ多いのですが、「決して特別ではないこと」「自分に関係なくはないこと」を理解してもらえれば幸いです。
ここに書いたことは、ほんとうの概論です。
そして、精神疾患はまだわからないことが多いものです。
詳しいことが知りたかったり、気になることがあったら専門書を読んだり、専門家(心療内科、精神科、会社の産業医など)に相談して下さい。
次回以降は、現代に多い「うつ病」に焦点をあて、そのあと、ストレス対処方法、そしてなぜかブログを大事にしよう
とお話をしたいと思います。ではまた
