やはり「身近」なんですよね。
さて、今回も誤解を恐れずに、「わかりやすく
」をモットーに進めていきます。よく研修の冒頭で、受講生にこんなことを聞きます。
(これもともとは私の友人で講師をしている人がやっていたんですが、私もよくやります。)
「『うつ病』を聞いたことある人は手を挙げて下さい。」
すると、かなり多くの人が手を上げます

「では、『うつ病』を人に説明できる人は手を挙げたままにして下さい。」
どっと手が下がります

今回は、そんな、よくニュースに出てくるけど具体的にはあまりわからない「うつ病」に焦点をあててみたいと思います。
前回のおさらいをしますと、
人口の2~3%がかかっている、そして生涯罹患率(一生のうちに病気にかかる割合)は15%(女性10~15%、男性5~12%)と言われています。
では、特徴(症状)はというと・・、
「ゆううつな気分」「不安」「おっくう感」などが混在した状態で、「倦怠感」や「頭重感」「食欲不振」などの身体症状から自覚されることも多いです。
もう少し具体的に、不調別に次のように分けるとわかりやすいかもしれません。
<朝の不調>
(遅く寝ても)早朝目が覚めてしまう(早朝覚醒)、朝の気分が重くてゆううつ、新聞やテレビを見る気がしない、出勤の身支度が進まない
<仕事の不調>
やる気にならない、根気が続かない、不安でたまらなくなる
<生活の不調>
好きだったことがつまらなくなる、涙もろくなる、「消えてしまいたい」と感じる
<身体の不調>
(朝の不調とリンクしますが)ぜんぜん眠れない(睡眠障害)、疲れやすい、だるい、頭痛、食欲低下、口が渇く、異性への興味がなくなる(性欲減退)
以上のような特徴があると言われます。
睡眠障害は大変な症状ですよね。
実際に眠れないから、疲れも取れない。つらいと思います。
そして、このような症状に加えて、いろいろな物事への興味が薄れたり、「快体験の喪失」といってシャワーや入浴さえも心地よさ
が感じられない状態が続いたら要注意です
一般的に、これらの症状が“2週間以上”続いたら専門家に相談した方がいいと言われます。
みなさんはもちろん、みなさんのまわりでもそういった症状の方がいたら、心療内科や精神科など専門家の受診をお勧めします。
なかなか行きにくいと思いますが、会社によっては、会社が提携している外部の相談窓口の専門ダイヤルがあったり、産業医がいる場合があると思います。それらを活用するのもいいと思います。
・普段と明らかに言動が違う
・周囲と比較して違う
といった「異変」に気付いてあげることが大切。
ただ・・まあ、考え方によっては、たま~に、誰にでもありますよね

「会社行きたくないなぁ」とか、「なんかやる気になんないや」とか、「失恋した後、しばらくは明け方に目が覚めちゃって。」とか・・
大変だけど、特別な病気ではない。なんとなく、わかったかと思います。
ただ、甘くは見ないで下さいね

うつ病の怖いところは、専門的には「希死念慮」といって、さきほどの症状にも書きましたが「消えてしまいたい」、そう、自殺願望が出てしまうことがあるんです。
あと、回復する時は、一気に治るのではなく、好調な時と不調な時の波を繰り返しながら治ると言われています。
そこで最後に、会社の研修では意外と教えないことで、知っておいてほしいこと。
それは、うつ病の人との接し方。
例えば、この病気で休んでいた友達や同僚が学校や職場に復帰してきた時、どうするか?
それは、
普通に自然に接してあげて下さい。
みなさんが治る病気であることの認識をしっかり持つこと。
そして、励ましや叱りはしないこと。もちろん、悪いことをしたら別ですよ。
とにかく自然でいいのです。
あと、注意すること。
それは、飲み会など楽しいことへのお誘い。
誘ってあげる。そして、決定は急がずに、相手にゆだねること。
先ほど言ったように、日によって体調も違うので、「今約束をしてしまって行けなかったらどうしよう」とか、それ自体が不安になるもの

だから、
「どっちでもいいけど、よかったら来てよ。」とか
「来てくれたらうれしいけど、当日でもいいよ。」など。
なんとなくわかりますよね

次回は、私たちを取り巻くストレスについて勉強してみましょう
