美術、建築と、記録史の芸術鑑賞
ラファエラです
ドゥオーモ歴史展
大司教邸編
2部構成に記事を分けた
ドゥオーモ歴史展。
昨日の記事で、
【詳細記事】
パラッツォ・アルチヴェスコヴィーレ(大司教邸)の
展示品を紹介しました。
今日は
クリプタ(地下聖堂)での展示紹介です。
クリプタ
クリプタの入り口
「クリプタ」とは、
『地下聖堂』の事。
このクリプタは何と
1999年に発見されたばかりらしく、
そこに残されていた壁画は
1200年代後期の物で
その後のシエナ派美術の
礎となった技法だそうです
参考サイト
クリプタ
シエナ派
(共にイタリア語サイトです)
通常、文字通り地下にあるのですが、
シエナは坂の町という特色から
少し珍しいクリプタ。
何故なら、
地下であって完全なる地下ではない
哲学いや、そんな難しい話じゃないよ
階段の途中、と言うか、ほぼ頂上
正面ドゥオーモの床、という観点からは
確かに地下。
けれどもドゥオーモ裏の
聖ジョヴァンニ広場から見ると
五十余段ある階段のほぼ頂上
実際、係員に
『クリプタの入り口は、あの階段を5段下りて左』
と言われました
後援者、監修者の表示(右)。
色鮮やかな宗教壁画。
歴史展の展示物のみの為に入館出来た
パラッツォ・アルチヴェスコヴィーレとは違い、
こちらはクリプタ。
ドゥオーモ入場券の観光客も多く、
クリプタ見学+歴史展見学という感じでした。
壁画は損傷が激しく
はっきりと認識出来ない部分もあるので、
各壁画の前には
シエナ派の巨匠
同様の絵と説明文が。
思わず「(現存するのが)凄いなぁ」と声が漏れ出た、
1377年のテンペラ画表紙の記録本。
実は、この歴史展には
とある有名大学の教授と訪れたのですが、
ただ単純に
あ、表題、中世イタリア語やー
(いかんせん、言語学目線)
としか見ていなかったラファエラに、
表紙絵のファサードがまだ未完。
ファサードは、
着工から完成までの間に
時代の建築様式が変わったのだ。
【参考サイト】
と教えて頂きました
巨大ポスターになっていた油絵。
縦111センチ、横165,5センチと、
とても大きい絵画。
ドゥオーモ広場が少し狭く見えたり、
カピターノ通りから聖ピエトロ通りが
直線に描かれている(実際は右曲がり)事から、
宗教画の厳格さを表現する為に
実物通りではなく
画面上で少し修正して描いているのでは
という印象を持ちました
でも美術史は専門外なので、
素人の感想です(という、逃げの言い訳)。
教授のお気に入り、下手可愛な挿絵
1223年の、
市の納税、損害記録。
内容はラテン語で記述されてますが、
ラテン語万年初心者のラファエラは
文法が少し分かる程度で
内容はさっぱりでした
ラテン語はイタリア語と似ていても
意味が違う単語もあるからねー
そしてラテン語文法は数学です!
(本当に計算式の文法)
素敵な額縁もあったので、パシャリ。
1800年前期の絵画。
ファサードの建築図式なども。
ラテン語を見ると、やはり写真に収めてしまう
因みに、「MCCCCLXXXIII」という
年表記の解読が大嫌いです
ローマ数字は
- M:千
- C:百
- L:五十
- X:十
- V:五
- I:一
で、左に並べばそのまま、
L+X、X+V、V+Iと右に並べば足し算。
でもいつも
Lて、何やっけLXXXて、何
何で全部繋げて書いてあんの
どこまでが一単語
となるワタシ
日本語だって、千四百八十三と繋げて書くけれど
外国人日本語学習者に必ず訊かれるのは、
『一文で単語ずつ間が空いてなくて、どうやって各単語を認識するの?』。
逆に、MCCCCLXXXIIIはどうしたら認識出来るの
詳細サイト
日時、場所の詳細
(既に終了しています)
映像付き
(共にイタリア語サイトです)