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ほっこり中国茶しませんか?

英語と中国語を駆使しつつ美味しいお茶に巡り合う方法を模索しています。中国茶と、お茶にまつわる歴史が大好物です。

2020年、あけましておめでとうございます。新しい年が実り多いものとなりますよう心よりお祈り申し上げます。

 

さて、新年なので新しいことにチャレンジしてみようということで、英語圏の『世界の中国茶店』を紹介していきたいと思います。

 

世界の中国茶店』なので、私も行ったことのない場所ばかりなのですが、どのお店も個性的で、商品ラインナップも店主のこだわりがあふれていて、中国茶愛好家としては見ているだけで楽しい気持ちになってきます。

 

当然、こんなマニアックな情報は日本語ガイドブックには載っていないので、自分で書いてしまって後日参考にしようという試みです。行きたいなあという希望も込めて早速書いていきたいと思います。

 

The Chinese Tea Shop

 

記念すべき第一号店は、カナダのバンクーバーにある『The Chinese Tea Shop』。昨年2019年にバンクーバーに行ったんですよ、でも知らなくてこのお店にはたどり着けなかったんです。うぅっ。下調べが少なすぎたという反省も込めてどんなお店なのか見ていきたいと思います。

 

以降、お店のHPの写真をお借りしながら説明していきます。

 

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◎住所

  101 E Pender St

  Vancouver, BC CANADA V6A 1T6

◎Home Page

  https://thechineseteashop.com/

 

 

創業者

 

下の写真の香港出身のDaniel Luiさんという方が、2002年にバンクーバーのチャイナタウンに開いたお店のようです。Daniel Luiさんは1997年に香港からバンクーバーに移り住まれたということ

 

1997年といえば、イギリスから中国に香港が返還された年です。香港からカナダへの移民は返還直前の1986年~1998年がピークだった(谷垣真理子さんレポートより)ということですから、その時期にいち早くカナダに移り住まれたようです。昨今の香港の状況を見るにつれ、カナダでの生活の基盤を築く時期に先見性があったと感じます。

 

中国人の方と話をしていると、『子供の教育をどこで受けさせるか』ということがよく話題に上がります。

 

自国の政治体制に不安があるため、子供に英語と専門性を身に着けさせ、どこでも暮らしていけるようにする事が、未来への投資として捉えられているようです。

 

国を移るなんて普通のことで、なんなら子供の教育のために家族全員で移住してしまったりもします。きっとそんな、たくましい一族なんだろうなぁと想像しながら、HPを見ていくと味わい深く感じます。

 

 

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茶葉の分類方法

 

お茶の分類は六分類と言われる、『紅茶、黒茶、青茶、黄茶、白茶、緑茶』に『岩茶』を加えた7分類で示していきます。

 

これは、お店によって『岩茶』の扱いが、『青茶』(いわゆる半発酵茶、烏龍茶等)に含まれる場合と、『岩茶』カテゴリーが独立している場合と両方あるため、あえて別分類にしてあります。

 

The Chinese Tea Shop』の茶分類は下記のように、『青茶』→『Oolong Tea』と記載されており、岩茶も青茶に含まれます。この場合は『岩茶の商品数=0』として表示します。

 

 

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茶葉のラインナップ

 

取り上げる店の特徴を示すための指標として、『お茶の分類と商品数』をグラフ化して載せていきます。これは、その店がどのお茶に力を入れているのかを判断しやすくするためのものです。

 

The Chinese Tea Shop』の特徴は何と言っても、プーアール茶の多さです。『黒茶の商品数=74』って!ちょっと尋常じゃない数ですね。

 

中国が発展する過程で特に年代物のプーアール茶に骨董品並みの値段がついて、贈答品として人気があると聞いたことがあるのですが、ターゲットはカナダ在住の中国系住民だということが透けて見えるようなラインナップです。

 

 

The Chinese Tea Shopのこだわり

 

まず見ていただきたいのは、このプーアール茶の豊富なラインナップ。上から『生茶』、『熟茶』、『ビンテージ』、『餅茶』、『磚茶』(レンガ状に固めた茶)、『沱茶』(小さなおわん型に固めた茶)、『散茶』(ばらばらに分かれた茶葉)など計7種類。

 

どうだ!うちの店のプーアールはいいぞ!最高だぞとこれだけで店主の声が聞こえるようです。というか、こんなにプーアール茶の小分類があるHPを見るのは初めてです。熱い!松岡修造氏並みです。

 

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Pu-erh Tea』はいわゆる『餅茶』を主に扱っています。英語表記だと『Tea Cake』と書かれることの多い直径20㎝の茶葉のかたまりを示しています。私はプーアール茶は勉強中でまだまだ詳しくないのですが、大きく分けると『生茶Raw/Sheng』、『熟茶Ripe/Show』の二種類があります。

 

生茶』は茶葉を蒸して発酵を止めて成形し、その後風通しのいい場所でじっくりと自家発酵させるお茶、『熟茶』は茶葉を蒸し発酵を止めるところまでは生茶と同じですが、その後高温多湿の場所で強制発酵させられるお茶で、味、品質は均一になるようです。

 

ビンテージワインのように時間をかけて熟成を楽しむのが『生茶』、効率重視で安く早く安定した品質のお茶を作る方法が『熟茶』ということでしょうか。プーアール茶の経験値が欲しい!説明不足ですみません。

 

下の二つの写真は『Pu-erh Tea』の商品の一例です。生産年、茶葉の種類、生産名、ロットナンバー、生茶か熟茶かなどを示しています。マーカー処理した部分は生茶か熟茶かの区別の部分です。

 

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HP上に乗っているビンテージのお茶は1970年代のものだけですが、きっとバックヤードにはものすごい在庫が眠っているに違いない。そんな予感がびしびしするお店ですね。

 

うれしい心遣い

 

The Chinese Tea Shopでは50g単位でプーアール茶の量り売りを行っています。これは私のような初心者にはありがたいサービスです。


プーアール餅茶の重量はひとつ350g。私は上海で餅茶のホールを買ったことがあるのですが、まあ持て余します。味が好みではない→量が飲めない→箪笥の肥やしになる。この三段階を経て、茶箪笥に死蔵され引越しを機に処分してしまいました。ごめんなさい。

 

そう、素人は350gの餅茶を一個なんて買い方をすべきではないんです。なのでこのお店の売り方はうれしい限りです。50g、100g、150g、350gの小ロットから購入できるので、まず50gを飲んで味を確かめるという作業が出来るのはすごく助かります。

 

さらに、HP上には茶葉の状態がわかるように餅茶の表裏、茶葉の拡大写真、実際に入れた茶の水色の変化なども詳しく載っていますので、安心して買うことができます。

 

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おわりに

 

行ったことのない世界の中国茶のお店について書く、そんな酔狂なことをしてみましたが、中国茶の知識があれば何となく英語の文章の意味はわかるし、想像より楽しく仕上げられました。

 

このお店の近所に住んで、店頭で試飲して、あれでもないこれでもないと言いながら、自分の定番プーアール茶を開拓してみたいなぁと思います。

 

というか、いかに自分のプーアール茶の知識、経験値が足りないかがよく分かりました。そういえば最近は岩茶、鉄観音、ジャスミン茶、緑茶と決まったお茶ばかり飲んでいました。久しぶりに冒険心を呼び起こしてくれたことに感謝します!

 

プーアール茶のことだけ熱く語りましたが、このお店の茶壺(急須のことです)のコレクションもすごいです。『Yixing Teapot』つまり宜興(江蘇省宜興市)で作られた茶壺がHP上に乗っているだけで約100種類。


一番高価なものだと、19世紀のアンティーク物が$7999.95USD(¥864,674円)。ひょえ~、こちらも手を出すと火傷する沼ですね。ふふふ、世の中にはまだ自分の知らない扉がたくさんあって、待ち構えていると思うと楽しいです。

 

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主人がお土産で珍しいものを持って帰ってきました。

 

バングラデシュ産の中国茶』。

 

正確に言うと、バングラデシュの南東部Halda Valleyで作られる龍井茶です。

 

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で、パッケージ並びに説明文はすべて英語表記なわけです。

 

この時点でなにか『いっちょやったるか』的な好奇心がむくむくとわいてくるわけですが、少し時間があったこともあり、パッケージの英文を日本語に訳しつつ、英語で中国茶を説明する際に使える用語をちょっと見ていきたいと思います。

 

試飲してみましょう

 

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茶葉はこんな外観です。龍井らしく、葉は短く平たくぺたっと潰れています。頂いたばかりということもあり、若々しい青い香りがします。これは美味しそうな気がするぞ。

 

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コップで入れてみました。龍井は茶葉が小さく可愛いので、ガラスコップに入れて飲むのが私は好きです。お茶を含むと清涼な春の香りを頂いているようなさわやかな気持ちになります。

 

一番下まで飲むと苦みが出るので、コップの4分の一まで飲み進めたらお湯を足すのが、おいしくいただくためのコツかなあと思います。今現在、4煎目を試飲しながら書いていますが、いいですこれ。香りがふわっと柔らかく続いて長く楽しめます。

 

バングラデシュ産の中国茶?本当においしいの?と疑いながら飲み始めましたが、いやいやどうしてなかなか。茶葉の姿も美しいし、何より飲み続けられる。

 

この『飲み続けられる=美味しい』という法則は中国茶Loverの皆様なら理解していただけるはず。美味しくないとね、何煎も飲めないんですよ。

 

バングラデシュってどこにあるの?

 

先ほどから,バングラデシュと連呼してきましたが、『そもそもバングラデシュってどこなの?』という方のほうが大多数だと思いますので、Googleマップをお借りしながら、場所を説明させていただきます。

 

バングラデシュはインドの東、ミャンマーの西に位置するインド洋に面する国です。人口約1億6千万人、イスラム教徒が主体の国です。アジアの中でも最貧国の一つと言われ、世界で最も人口密度が高い国でもあります。

 

最近の時事ニュースの中では、ミャンマーのロヒンギャ問題(イギリスがミャンマーを統治する際に、現在のバングラデシュ東部に住むベンガル人を使って代理統治を行い、その子孫がミャンマーのラカイン州周辺に不法滞在し無国籍になっている)や、ユニクロなどの繊維産業の下請け国として名前が出てきます。

 

イギリスの旧植民地は第二次世界大戦前の搾取される時代から、戦後の独立後まで散々な目にあわされていて、知れば知るほど暗黒の歴史でため息が出ますが、この辺りも例外ではありません。

 

完全なる植民地のインド、傀儡政権が置かれたミャンマー(旧ビルマ)、そしてイギリスが喉から手が出るほど欲した紅茶の産地のアッサム、スリランカを有するエリアです。

 

 

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どれだけイギリスがこの辺りを欲しがる条件が整っていたかを示すために、バングラデシュ周辺の茶産地にマーカーを入れてみました。インドのアッサム地方、中国の雲南省、バングラデシュのHaldaValley(これは今回紹介するエリアです)。

 

英語で中国茶の説明書きがある』。これは、バングラデシュにおいて『新宗主国の中国茶の説明が、旧宗主国のイギリスの英語で書かれている』ということでもあります。独り立ちできないバングラデシュという国の悲しさも少し感じながら、お読みいただけると嬉しいです。

 

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英文の中国茶説明文を訳してみよう

 

前置きが長くなりました。英語の説明文を訳していきたいと思います。

 

自社製品の説明文ですから、美辞麗句が多く、バングラデシュ人が書いた英語(バングラデシュの公用語はベンガル語です)だと思われるため、主語と述語が一致しない文章があったりして、直訳ではなく意訳になっている点はあらかじめお断りしておきます。

 

 King of Chinese green tea Dragon Well tea – also referred to as Long Jing or Lung Ching – originated from Hangzhou in Zhejiang province. Dragon Well is very significant to Chinese culture and it is essential to gain a true experience of Chinese tea. Dragon Well is well regarded amongst the green tea lovers and ranks as the finest amongst the top five famous Chinese teas.
中国茶の王様である龍井Long Jing, Lung Chingとも呼ばれる浙江省の杭州原産の緑茶です。龍井は中国文化にとって重要な意味を持ち、中国茶を飲むという経験をすること自体が意義深いことでした。龍井は緑茶愛好家たちの間で珍重されていて、有名な中国茶ベスト5の中に含まれるお茶です。

 

龍井は中国においてどのような評価をされているのかを示した文章です。

 

緑茶愛好家の中に含まれるTea Loverという用語は、英語でお茶の話をしているとよく使います。 "I’m a tea lover, especially about  Chinese Tea."(私はお茶好きなんです。特に中国茶が好きです)←茶館などでよく会話の始まりに使っています。

 
 The Dragon Well Green Tea leaves are picked young and taken back to the village where the skilled tea masters use their bare hands to press them flat in a hot, dry wok in the traditional way. Here, it is meticulously dried by hand using a traditional pan-firing method. Featured as the ‘Tea of the Emperor’, this stunning blend affords a pale and illuminating yellow liquor with the most gentle and pure aroma.
 龍井緑茶の茶葉は小さなうちに摘み取られ、村に持ち帰られます。村では老練な茶師達が伝統的な手法で熱い鍋肌に素手で茶葉を押しつけ平たく製茶します。‘皇帝の茶‘と言われる龍井緑茶の特徴は、蛍光色に輝く黄緑色の水色と、優しく純粋な香りであり、これらは優れたブレンドからもたらされるものです。

 

龍井茶の製茶方法が述べられています。
 
緑茶ですので発酵させないために、摘み取られた茶はすぐに熱を加えて発酵を止める必要があるのですが、その加熱方法が龍井の場合はアツアツの中華鍋に手で茶葉を押し付けて、さながら『茶葉せんべい』のようなものを作っていきます。しかも”use their bare hands”(素手で)との説明あり、熱そうです(笑)
 
皇帝の茶は”Tea of the Emperor”なんですね。私、個人的にはTheとaの使い分けがよくわかっていないのですが、中華皇帝は一人しかいないのでTheが使われています。”Tea masters”もよく聞く言い回しですが、ここでは茶葉の生産者に対して使われています。
 
 We are proud to announce that, for the first time in Bangladesh Halda Valley has produced The Dragon Well Green Tea. It all started with a friendly visit of Mr. Qiu Xueting, a well reputed and highly experienced Chinese Tea Master on 2014. He discovered some plants with shoots of young leaves and buds similar to Chinese plants, while roaming around our lush green garden
 我々はバングラデシュのハルダバレーにおいて、初めて龍井緑茶の生産者となることを誇りに思っています。全ては2014年、経験豊かな中国茶マスターのQiu Xueting氏の訪問から始まりました。彼は私たちの青々と茂った庭の中を歩き回り、いくつかの植物の枝先の若い葉やつぼみが中国の植物と同じであることを発見しました。

 

バングラデシュのHalda Valleyで中国茶の龍井を作るようになったいきさつを書いてありますが、茶樹はどこから持ってきたのかや製茶の場所はどこかなど、知りたいところはほんのりぼかしてあります。バングラデシュの植生と中国の植生が同じだったので、Halda Valleyで中国茶の生産に踏み切ったということだと理解しました。
 
 With utter surprise and excitement, from following year a whole new chapter unveiled for Halda Valley, production and processing of the high grade and highly admired Green Tea in China, Dragon Well Green Tea started on April 2015.
 次の2015年はハルダバレーの新しい章がベールを開き、驚きと興奮に満ちた年になりました。中国における茶葉の生産並びに緑茶の製茶技術のレベルの高さに驚愕しつつ、龍井の生産は2015年4月に始まりました。

 

2014年に訪問された中国茶マスターの提言によって、2015年4月にはもう中国茶の生産が始まってます。この辺りのスピード感はさすが中国という感じですね。日本だと立ち上げに3年くらいかかりそうです(笑)
 
 Dragon Well green tea is a variety of pan-fried green teas that has a distinctive emerald-green and perfectly flattened shape along the inside vein of the leaf. Halda Valley Dragon Well Green Tea is distinguished by its exquisite, deep, long-lasting flavor. Our fine Dragon Well liquor has a beautiful yellow-green color that gives it a bitter sweet, strong aroma with an alluring quality. With extraordinarily high levels of the natural antioxidant ‘Catechin’, vitamin C and amino acids, this tea provides the richness of flavor that retains its intensity for a long time.
龍井緑茶は釜炒り緑茶の一種であり、エメラルドグリーン色をしていて、葉の繊維に沿ってぴったり平たくつぶされた形状が特徴です。ハルダバレーの龍井緑茶は、優雅で深みがあり、長く余韻が続くという特色があります。我々の良質な龍井の水色は美しい黄緑色で、口当たりはほろ苦く、魅惑的な力強い香りをお楽しみいただけます。非常に高レベルの天然の酸化防止剤である『カテキン』、ビタミンCとアミノ酸を含み、このお茶は長く強く続く風味の豊かさを提供してくれます。

 

龍井茶の特徴が述べられています。”pan-fried green tea”(釜炒り緑茶)、"long-lasting flavor"(長い余韻のある香り)なども使えそうな用語ですね。
 
試飲しながら書いていますので、この文章の内容に嘘偽りがないことは保証します。製茶された葉の美しさ、お湯の中で開いた茶葉の柔らかさ瑞々しさ、そして何煎も続く後味の良さ、全て書かれていた通りでした。
 
いいお茶です。どこかで出会われた方は、どうか迷わずお手に取ってお試しください。ちなみにHPによるお値段は下記の通りです。お手頃ですので数が必要な手土産にも良さそうです。
 
龍井茶55g 475タカ(日本611円)

 

 
Halda Valley 

https://haldavalley.com/

HPは完全に英語です。美しい仕上がりになっています。

 
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さて、続いては子連れバタバタ編。2歳半男児を連れての旅行ですから、そらまあなんやかんや大変だったりするわけです。便利だったグッズ、困ったこと、助かったことなど書いていきたいと思います。
 
前回までの台北旅行記はこちら
 
グルメ&失敗編→
中国茶編→★★
 
子連れ旅行の便利グッズ
 
第一位 モバイルWiFi
 
ぶっちぎりの一位は、モバイルWiFiです。
これには本当に本当に助けていただきました。
 
子連れでの海外旅行は実は2度目。一度目は友人ご夫婦とカナダに行ったのですが、その時に友人ご夫婦の持つ携帯WiFiをお借りしてその威力を知りました。
 
子連れ旅行で大人が熱望するのは、
 
せめて夕食は、お酒と食事と会話を楽しみたい』。
 
これに尽きると思うのですが、子連れだとタイミングが悪いと『いやいや、もうかえるぅ~』はい、ちーん終了みたいなことって多々あります。
 
隙あらばごねて泣いていた息子に、WiFi環境と、iPadを与えるとあら不思議、静かに黙ってYouTubeを見続け、大人チームは熱望する『子供に邪魔されない憩いの夕食』を手に入れたのでした。
 
その経験をもとに、空港で貸し出しをしてもらえるモバイルWiFiをレンタルし、台湾に向かいました。
 
申し込んだのはグローバルWiFi。台湾3泊4日、4G(高速)各日600MBコースでお値段2920円。価格.comの割引を利用した値段です。
 
子連れで旅行するときには、親の負担が減るサービスにお金を使うようにしています。今回は飛行場までは車で出かけて駐車場代を払いました。モバイルWiFi代より高かったです(笑)。
 
外国旅行では不慣れな環境の中、子供を守るために親は普段以上に消耗します。特に我々は40代、高齢子育て夫婦ということもあって気力体力に陰りがあるので(笑)、お金で買える安全はお金で買って解決するのも大事だなあとしみじみ感じます。
 
第二位 ベビーカー
 
第二位はベビーカーです。息子は二歳を過ぎてからベビーカーには乗りたがらなくなりました。ですので、主人は『うーん、ベビーカーはいらないんじゃない?』と不要説を唱えていたのですが、必要と押し切り持っていくことになりました。
 
日本人は平和ボケしているとよく言われますが、海外に行くとそれは本当に感じます。先進国のアメリカ、欧州でも有色人種が多く落書きが放置されていたり、鉄格子が窓にはまっていたり、道路にゴミが散乱している場所=危険な場所です。
 
危険な場所を通過する必要のある時(しかも大量にスーツケースを抱えてたりする)には、とにかく足早に一直線に通り過ぎるのが一番大事。子供を固定して安全に移動できるベビーカーは必須だと思います。
 
幸い台湾では危険を感じる局面は皆無でしたが、子供を固定でき荷物も載せることのできるベビーカーは『安全』という面でお守りのようなものです。
 
眠くなったらベッドになって寝てくれるのも、もちろん親としてはありがたいポイントでした。
 
子連れ旅行で困ったこと
 
これは間違いなく食事です。息子はもともと偏食で色のついた野菜全拒否(ニンジン、ピーマン、キュウリ等)、好きなもの、食べなれたものだけを口にする保守的キッズ。
 
キッチン付きのホテルにすれば、朝昼は部屋食で夕食だけ外食ということも可能だったのかもしれませんが、三食全て台湾飯を堪能したいという欲望に負けて、キッチンなしの普通のビジネスホテルに宿泊しました。
 
これは少し失敗だったかなあと少し後悔が残っています。大人と同じものが普通に食べれる年齢になるまでは、キッチン付きで好きな時に好きなものを食べれるほうが、子供は快適だったように思います。
 
結局、息子が台湾で口にしたのはフルーツ(イチゴ、パイナップル、葡萄)、ヨーグルト、ドーナツ、ワッフル、ポテトなどの、日本での自分の好物だけ。
 
マクドナルドやミスタードーナツなどの国際的なファーストフードのお店では食べなれたメニューを頂けるので、安心して食べていました。
 
マクドナルドの前で『ハッピーセットかうのぅ』と立ち止まり駄々をこねていたのはご愛敬ですね(笑)
 
子連れ旅行で助かったこと
 
台湾の人の優しさ、これにつきます。
 
特に、ワンオペで息子を連れてベビーカーであちこち回っていると、様々な年代の女性に話しかけてもらいました。
 
椅子を譲ってくれたり、エレベーターのボタンを押してくれたり、若い年代の方は礼儀正しく、年配の方々は優しく接してくれました。
 
私が初めて台湾に旅行したのは12年前、2007年()です。その後、2011年()東日本大震災直後に再度台湾を訪れ、今回2019年の訪問は8年ぶりでした。
 
久しぶりに訪れた台北の街並みからは、12年前よりも『日本文化』は姿を消していて、『中華文化』にその席を明け渡しているように見えました。
 
12年前に私を日本語でもてなしてくれた、日本統治時代に日本語教育を受けた年配の方々は第一線から退き、代わりに『日本大好き!』という若い年齢の方が増えているように感じました。
 
若い年代の方たちとは『えっ、あなた日本人なの?私も日本に旅行に行ったのよ!』と話が始まり、日本料理だとあれがおいしい、京都の穴場はここよなんてどんどん話に花が咲きます。
 
台湾からの訪日旅行者数は448万人(2018年観光庁)。台湾の人口は2359万人(2018年外務省)だということを考えると、この訪日旅行者数はすごいですね。
 
国民全体の5人に1人(18.9%)が毎年日本を訪れてくれているということです。若い日本好きな層の台湾人の若者は、当然日本人フレンドリー。
 
優しく親切な国民性と、漢字文化同士で理解しあえる気安さ(地下鉄の路線図が読めるのはやっぱり楽)もあって、嫌な思いをすることは一度もありませんでした。
 
ああ、何なら今すぐまた行きたい、一か月ぐらい住みたいよ台湾!
 
子連れ旅行で交わしたリアル会話集
 
実際に現地の台湾人の方々と話したリアル会話をまとめたら、中国語の初級会話集のような出来上がりになりました。面白いのでピンインも書いて載せておきます。
 
40代女性の私に対しては『您』(あなたの敬称)、2歳の息子に対しては『你』(普通のあなた)、あなたの息子と呼ぶときは『您儿子』(あなたの息子)と、『你』『您』の使い分けが厳密にされているのが印象的でした。
 
もう少し深い話が出来るようにするためには、語彙を増やして場数を踏まなきゃなあというのは自分への今後の課題です。でも、台湾人と普通に世間話が出来てとても幸せでした。
 
 
息子さんはいくつですか?
他几岁?
Tā jǐ suì? 
 
もう寝ちゃいましたか?
他睡觉了吗?
Tā shuì jiào le má?
 
何見てるの?
你看什么呢?
Nǐ kàn shén me ne?
 
降りる?
您下车吗?
Nín xià chē má?  
 
どこから来たの?
您是哪里人?
Nín shì nǎ lǐ rén?  
 
いつ台湾に来たのですか?
您什么时候来台湾呢?
Nín shén me shí hòu lái tái wān ne?
 
今日は旦那さんは一緒じゃないの?
今天您老公不在一起吗?
Jīn tiān nín lǎo gōng bú/bù zài yī qǐ má?
 
私は去年日本に行って8日間滞在しました。
我去年去日本住了八天。
Wǒ qù nián qù rì běn zhù le bā tiān 
 
京都の紅葉が一番きれいなのはいつですか?
在京都红叶最美丽的是什么时候?
Zài jīng dōu hóng yè zuì měi lì de shì shén me shí hòu?
 
楽しい旅になりますように!
祝您旅途愉快!
Zhù nín lǚ tú yú kuài!
 
ありがとうございます。
谢谢您。
Xiè xiè nín
 
簡体字のピンイン変換には『どんとこい、中国語』のHPを利用させていただきました。