僕の中を、透明な気持ちが流れてゆく。

それは、簡単な言葉では説明しきれないけど、
例えるなら、
暖かい日にほころび始めた、花のつぼみに降り注ぐ、
やわらかな太陽の光の様な、

そんな気持ち。


君が日々不安に思うなら、静かに隣に座ろう。
君が話したいと思うなら、真剣に話を聞こう。
君が笑いたいと思うなら、僕も同じ様に笑おう。
君が泣きたいと思うなら、そっとその涙を受け止めよう。

あるがままで居て欲しい、僕の傍で。
僕は、君をずっと暖かく包み込むから。


普段は素直になれなくて、言葉に出すことが出来ないけれど、
一世一代の、僕からのラブレター。

君に受け取ってもらえたらいいな。



【ねぇ、必ず幸せにするよ。】




旅立ちの前は、

楽しみな気持ちと、少し残念な気持ちが混在する。



楽しみなのは、これからの冒険への期待。

そして、

残念なのは、いつかは必ずその冒険が終わってしまうという、

確固たる未来。



僕は少し、夢見がちなのか、

旅をするときは、どこか逃げるような気持ちだ。

それは、ネガティブに追われるものではなくて、

ポジティブに自ら飛び込んでゆける、そんな、逃げ。



だけど、そんな逃避にも限界がある。

夢の世界は、いつまでも僕を其処に留めようとはしない。



【ねぇ、僕は、其処の住人には成れないのかな。】



遠く深い暗い夢の国に聞いてみても、

答えは返ってこない。

そして、またこの明るみに晒されて、

居心地の悪い毎日に、戻らなければいけなくなるんだ。



だから、

旅立ちの前は、

楽しみな気持ちと、少し残念な気持ちが混在する。



この瞬間を、100%楽しみな時間に変えてしまいたいのに。




満ちていく気持ちと、欠けていく君、

心とは裏腹に、身体はどんどん君から離れていくよ。


【 い や だ !! や め て く れ !! 】


どんなに叫んでも、この身に潜む悪魔が、

僕をこの世界から切り取っていく。


まだ言えてない、沢山の言葉。

この唇から今にも溢れそうなぐらいなのに、

悪魔はそれをも許さない。



だんだんと世界は白く変わっていく。

僕の中の映写機が、

あの日の花火と、あの日の桜を、同時に映し、

僕の目の前は、さながら万華鏡だ。

そして、

最後のワンカットは、君の笑顔。




ああ、僕は何処へ旅立つのだろう。

君という希望を置き去りにしたままで・・・。








どうにか押し込めた衝動

きつく焼け焦げた鼓動



寸分の狂いもなく振り切れた針



瞳は恐らく

2ミリほど見開いたのだろう





白銀の髪

初めて知った無類の
(あるいは見知らぬ)



嫉妬



頭蓋に木霊する声

躯中で何かに襲われた



幼い頃、ブラウン管を叩き割れば

その先は“向こうの世界”だと

信じて止まなかったことを不意に思い出した




『い っ そ 叩 き 割 っ て し ま お う か !』




何処かでそんな狂気の声が
(もしくは狂喜の声が)


響き渡った




そんな気持ちを貴方は察することも無く

清んだ声は緩やかな弧を描き

時折、魔を覗かせる

虚空を仰ぐその瞳で



今日も誰かを捕まえていくのだろう




雨が降る。


目の前が滲んで、遠くなる、
微かな日差しが私を何も無い空間に切り離す。


イヤフォンから聴こえる唄が、
否応無くこの身に響くから、只々、寂しくて。


あの時の自分を惨めに思うと、
それはそれで可哀想になるし、
次の幸せが訪れなくなるから、


“仕方が無かった。”


と言って聞かせてみたりして。


かと言って、決して匿えないこの痣。
何がいけなかったなんて、特にそんな事も無いのに。


【信じていたつもりでも、何処か信じて無かったのかも。】


なんて、この錘を切り離す口実でしか無い。
ごめん、どうしても続けられない、って正直に言えばよかった。



雨が降って、


私の後悔を洗い流してくれれば良いのに。
だけど、それは決して流れなくて、
只、一層、露にしていくだけ。


そう、それは後悔の雨。