パンドラの箱。【モラハラ】 | ■なんのこれしき■モラハラ専門家acnです。モラハラ加害者との17年、脱出し離婚してからのこと、全て余すところなく。

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モラハラ専門家として、モラハラDVのカウンセリングしてます。
https://ameblo.jp/acn/entry-12740507698.html

モラハラ被害者は自分の感情がわからなくなっている。


いや、わかっている、と自分では思っている。


だって今まさに、爬虫類のような顔で罵倒の限りを尽くすモラハラ加害者の攻撃を不快だと認識できているから、まさか自分で自分の感情がわからないなんてことがあるはずがない、と思うかもしれない。


だけど実際は、快も不快もわからなくなっているのが実情。


モラハラ被害者にとっての快は、

「今日はモラハラ加害者が思ったよりキレなかった」という安堵だ。


モラハラ加害者がいつ何をきっかけにしてキレるかわからない、そんな状況で長年寝食を共にしていると、予期不安が平常となる。

その予期不安のストレスは戦場の兵士と同程度のストレスだとも言われており、たった1日モラハラ加害者がキレなかった、そのことの安堵はモラハラ被害者に快感をもたらしてしまう。

その快感により気分は高揚し、キレなかったことをモラハラ加害者の成長だと感じたり、モラハラ被害者が必死で取り組むモラハラ対処法の努力の賜物だとしてしまったりする。

賜物であるが故に、このモラハラ関係はもうすぐ出口なのだと懸命に自分に言い聞かせる。


しかし残念ながら、モラハラ関係であるならば、モラハラ加害者と生活を共にしながらの出口など存在しない。無いんだよ、出口なんて。


出口がある、と信じたい気持ち私はよくわかる。


出口がある、とするからこそ何らかの方法があると思うのだろうし、その対処法をすることで出口に近付くと思いたい。

それを「希望」と呼ぶ。


縁あって結婚して子どもが生まれたのだから。

その夫との穏やかな夫婦関係を願う。

普通のことだ。


私もそうして希望を握りしめて、なんのこれしきって17年やってきたからね、あなたのその出口を求めて藁をも掴む切実な思いがとてもよくわかる。

わかっている上で言う。


出口は無いよ。


出口があるとするから、出口を探す。


出口があるとして思考を構築するから、対処法を試す。

出口があるとした前提だから、1週間のうちに1日キレない日があると1ミリでも出口に近付いているとしてしまう。


出口は無いのに、である。


例えるなら、ライオンとウサギの同居は可能か?

ぐらいのことだ。

ライオンがウサギと同居しながら、ウサギを食べずに生きられるのか?といったことだ。


モラハラ加害者の人間関係は、上下しかないので

モラハラ加害者を心底恐れさせたら万が一にもモラハラを受けずに生活することも可能であることは否定しない。

モラハラ加害者があなたという存在を得体の知れないものとして恐れたならば、モラハラは鳴りを潜めるだろう。


しかしそうした存在でいることがあなたの望んだ夫婦関係なのだろうか。

あなたが得体の知れない存在になる努力を怠らず日々冷淡に反応を工夫し、モラハラ加害者を恐れさせながらでしかモラハラ被害を防げない、そんな夫婦関係をあなたは願ったのか?


あなたの望む夫婦関係は、もっとフラットで温かいものであったはずだ。

リラックスし笑い合い、子どものことも話せて、大事なこともモラハラ加害者の機嫌に左右されずに話せて、支え合えるそんな夫婦だったはずだ。


そうだよね?

あなたが欲しくて欲しくてたまらなかったのは、そんな夫婦で家族だったよね?


だからこそ頑張ったんだよね?


どれだけ罵倒されても、どれだけ運転が怖くても、

どれだけ殴られても、どれだけ理不尽でも、

生まれた子どもたちに幸せってものを体験させてやりたくて、あなたの気持ちや感情を大きな金庫に入れて封印して無かったみたいに無視してモラハラを受け入れて循環させてきた。


あんなに辛かったのに、あんなに苦しかったのに、

出口を求めているつもりで、あなたは最重要パーツとしてモラハラを成立させてきてしまった。


あなたが出口だとしているものは、モラハラを継続させる最重要パーツなんだ。


モラハラ被害者が理想の夫婦になるべく頑張ろうとするそのこと自体がモラハラという現象の一部である、というその惨い事実を受け取ることの苦しみを私は知っている。


あれほど掴みたくて仕方なかった温かい家庭、穏やかな夫婦の夢、希望。

それが泡のようにパチンパチンと掌から消えていくその悲しみに似た絶望を私は知っている。


モラハラ関係の真実はまるでパンドラの箱のようで。


あの時もあの時も、

私はモラハラを成り立たせてきた!と慟哭をあげてのたうちまわる。


良かれと思ってどれだけ辛くてもよっこらしょと腰をあげて、頑張っていると信じ込んでやってきた全てがモラハラという現象のど真ん中だなんて!

私がモラハラを成り立たせていただなんて!


あなたは声にならない声をあげて泣き叫ぶだろう。


そしてまた朝がくる。


朝がきてしまうんだよ。


子どもたちは無邪気に笑っていて、腹をすかせている。


そしてパンドラの箱の底にある、本当の希望を見つける。


当たり前のことに気付くんだ。


攻撃してくる人間と穏やかな夫婦になろうとしていた矛盾を。

大事な話をしたいときに、機嫌を伺いながらタイミングを待たねばならない異常を。

蔑まれ、無視され、性処理の道具とされることに麻痺していることにも気付けないまま、それでも夫婦だからと受け入れる異常さを。

それでも仕事をしながら家事をし育児をワンオペでこなし、そして罵倒されている今の全てを。

モラハラ環境でモラハラ加害者と生活を共にしながら幸せになることは不可能なのだと。


本当の希望はね。


自分と子どもを攻撃の無い世界に連れて行くことだ。


安全な世界で生きることだ。


それが脱出なんだ。


あなたが本当に幸せになりたいなら、あなたがあなたを幸せな世界に連れて行きなさい。

あなたの幸せな世界は子どもにとってもきっと幸せな世界だから。


あなたにはそれを選べる強さをもう持っているから。




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モラハラやDVにはめっぽう詳しいです。

反抗期や親子関係などにも強いです。

行政や警察などへの対応なども詳しいと思います。

脱出後の1番苦しい時にも是非使ってね。

私、それ経験してるからきっとあなたの気持ちに寄り添えるよ。


umechobin@yahoo.co.jp


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