スイスから、親友が遊びにきてくれた。
その名も「ジャッキー」という。
本名ではなく、ジャッキー・チェンに似ているからです。
ちなみに女性です。
前日は嬉しすぎて、遠足の前の晩みたいな気持ちになって
いっこうに眠れない私。
携帯の麻雀をして眠ろうとするけど、いつもなら数分で眠くなるけど
いい手になりそうなだけでわくわくスイッチが入って眠れん。
リーチ一発!
とか言いながら、時計を見たら4時。
早う寝やな、と焦ってくる。
だっておもてなししたいんだもん♪
お昼ごはんを作ろうと思ってね。
5歳と3歳のお子さん二人も一緒に来るし。
ってことで、作りました。
ナスのあんかけ。
ナスを揚げて、ミンチのあんをかけて食べるの。
これはパパが大絶賛してくれたメニューで
これならいけるだろうと思って。
すごく喜んでくれました。
ジャッキーおかわりをしてました。
ジャッキーと私の縁は、とても特異なモノなんです。
ジャッキーの元彼と、私の元旦那が親友という縁で出会いました。
23歳ぐらいの頃かな。
互いに相手と別れた後も、その関係は続き
今にいたります。
パパ曰く、ジャッキーと私はとても似ているそうです。
「あんたのような人にオレはあんた以外には会ったことが無かったんやけど
初めて、あんたのような人やなと思ったのがジャッキー」
だそうです。
そうなんです。
自分でも思います。
何が似てるって、KYとも言えるほどのテンションの高さ。
そして、思想。
在り方。
子供の育て方。
っていうか、価値観。
なんちゅうか、雰囲気。
今日は、そんなことをパパとずっと話していました。
満腹で満足です。
「ジャッキーがな、ジャッキーがな」
と話す私を見て
「あんたにとってとても大切な存在ちゅうのが伝わってくるわ」
と言う、パパが素敵ックスでした。
「俺もあの人好きやで。裏が無いから。」
とも言ってました。
実はね、今回ジャッキーは言いました。
「acnは、数年前に劇的に変化した。」って。
「数年前にacnに会ったとき、実はもう関係が終るかもなと思った」って。
「だってacn、マイナスの空気というか悪いものを発してたやろ」と。
それ、はっきり覚えてるんだよね。
9年ぐらい前のこと。
ジャッキーに誘われて、大阪市内にあるホテルの中華料理のバイキングに行ったの。
その頃の私は、パパと同棲をし始めて間もないころで
パパとの関係に大いに悩んでいた私は
本当に暗かったの。
愚痴ってばかりでした。
せっかくのジャッキーとの逢瀬なのに。
面白いのはね、
その頃パパは無職でずっと家でゴロゴロしてて、私が稼ぎ手だったの。
もちろんまだ子供を授かる前ね。
で、こういう場合
どんな人に愚痴っても、この内容ってけっこう受け入れられるというか
共感されるのよ。
「それは酷いね!」って感じで。
「別れたほうがいいよ!」
「acnちゃん、可哀相!」
ってね。
そうなると、自分が間違ってないって気分になっちゃうのよ。
自分って可哀相でしょ!ってね。
そんな中でのジャッキーからの誘いだった。
パパは束縛が強い人で、私が出るのをとても嫌がった。
だけど、私はとにかく、ジャッキーに会いたい、私の現状を知らせたい一心で
パパの不機嫌を振り切って出かけたの。
「acn、最近はどない?」
私は、現状を堰を切ったように話しはじめた。
その話を聞いたジャッキーは
「あ、そう。」
と言った。
あ、そう。
あ、そう?
え!?
みたいな。
「acnちゃんが好きで選んだ人なんやろ?」
確か、そのようなことを言ったと思う。
私は沈黙した。
なぜ共感しないのだろうという不思議さと
伝わっていないのかな?という疑念と
そういうような気持ちで再度、話すも
「あ、そう。」
…。
何かが違う。
あれ?
何これ。
いつもならここで、悲劇のヒロインになれるはずなのに、
えーっと、えーっと…
という感じだったのだと思う。
不思議なことに何を話しても、ジャッキーを通過すると
自分の首を自分で締めて苦しいと言ってるように感じる。
何を話しても、自分が不幸に酔っているだけの自意識過剰女に思えてくる。
大きな歩道橋の上だった。
少し幻滅したような表情をジャッキーから感じたとき
とてつもない恥ずかしさが自分を襲った。
どうしてこんな話をしたんだろう!
せっかくジャッキーに会えたというのに、なぜこんなくだらない話ばかりしたんだろう!!
さっきまで自分の人生のほとんどを占める悩み事が
とてもちっぽけに思えた瞬間だった。
そしてジャッキーのその表情から
きっとこの関係は崩れてしまうだろうと予感した。
だからこそ、強烈に自分の記憶に残っていた。
それは本当に本当に不思議な体験だった。
関係は、ジャッキーがスイスに嫁いでからも細々と続くことになった。
でもそれは以前とは違ったものになっていた。
私がそう感じただけかもしれないけれど。
そして互いに遠く離れた地で、母親になり
それぞれの日々を送っている中、また再び連絡をとりあうようになった。
私は私で、はっきりと何が変化したとは言えないけど
あの日の私とは違う自分になった気がしてた。
3年前ぐらいから、
ジャッキーが言い出すようになった。
「acnは本当に同じ人?と思うぐらいに変わったな!」
うん、私もそう思うよ。
かつての劣等感と悲劇のヒロインは影を潜めたみたいだよ。
ミクシーの日記をいつもチェックしてくれているので
私の最近のことは全て知ってくれている。
そんな私を見て、ジャッキーは馬鹿笑いする。
「最高やん、acn!」
「acn、大好き!」
色んな要素があいまって今の私になったと思っているけど
そのきっかけをくれたのは、ジャッキーだわと思った。
馬鹿笑いするジャッキーの、底知れぬパワーを感じて
心の底から感謝した。
ダメな私と繋がっていてくれてありがとう。
私もジャッキーが大好きだ。
あの日、私に共感をくれないでくれてありがとう。
「あ、そう。」
をくれてありがとう。
こんな素敵な友達にそうそう会えるもんじゃないよね。
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