つづきです。
変な動きを重ねるパパとの関係にも新たな動きがあった。
当時仲良くしていた女の子から、携帯メールの内容を削除していても見る方法があるとの情報を入手したからだった。
数ヶ月前から寝室を別にしたパパ。
夜中にコッソリと携帯を拝借し言われた通りに操作したらウジャウジャ出てきた。
内容から察するに、出会い系などではなく、昔の彼女のようだった。
なんとその人は既婚者で子供がいた。
予想しているだけと、現実で知るのとでは雲泥の差があった。
その衝撃は私の心を粉ごなにした。
そして妹の言葉。
そしたら今までのパパとの生活の場面が映画のように浮かんだ。
浮気をして朝帰りをしてきた日に、私にチョコレートを買ってきたこと。
私はそれを受け取ったが食べなかった。
馬鹿馬鹿しいと思っていた。
なぜチョコレートで誤魔化されねばならないのか、と礼すらも言わなかった。
ただ歪んだ顔で受け取り、テーブルに置いた。
そんな記憶が次々に浮かぶ。
私は旦那に対して「旦那があ~だからこ~だから」と条件をつけては、
一度も根拠なく信頼することをしなかったことに気付いた。
信頼するためには相手を信頼出来る材料がなけりゃ出来ないと思い込んでしまっていた。
今の私の現状は
ある意味私が招いたものであることをやっと本当の意味で理解したのだった。
あのチョコレートを貰った時に、私がもし
嬉しそうな顔で礼を言ったらどうなっていたんだろう。
浮気をしたパパを私が笑顔で迎えたら、パパはどんな気持ちになったろう。
そう思うといてもたってもいられなくなってきた。
もう無理だと頭では思っていたが、それでもいっちょやったるかという気持ちになってきた。
駄目で元々。
同じアカンのやったら実験してからにしよう。
そんな気持ちだった。
あの日から約4年弱経ち、今日に至る。
パパは飲み会を断って帰ってくるほどになった。
玄関に迎えた私を抱き締める。
ご飯を作る私を抱き締める。
風呂に押し掛ける。
寝る前にも抱き締める。
とにかく抱き締めまくりだ。
あんな日があったなんて嘘みたいだ。
あの時に傷ついた私の心はパパとは裏腹にかなりクールだが(←副作用)、
それでもたくさんの大切なことを得た。
それはパパがパパでないと気付けなかったことばかり。
だから私は愛をこのように考える。
『愛とは、与えるものでも受け取るものでもなく、自家発電で作るもの、できるもの。
そして愛の形とは、童話の「北風と太陽」そのものである。』
ということです。
以上。