帝王切開の日程が決まってから一週間後、いよいよ出産当日を迎えました。
日本のことは分からないのですが、こちらでは入院日＝手術日となるようでした。私の手術は午後2時でした。
その準備のために朝８時から絶食で、11時に病院に到着しました。
まずは受付でクリニックから頂いた紹介状を渡して、デポジット（5000シンガポールドル）の支払いです。
こういう風に高額のお会計の前にデポジットを先ず払うところはシンガポールらしいなと思いました。
その後、病室のある階へと進み、血圧のチェック、アレルギーの有無を確認されました。
加えて、予防接種を赤ちゃんに打っていいかどうか、赤ちゃんの聴力検査とメタボリック検査を行うかどうか（これらはオプションです）を聞かれました。
メタボリック検査というものがあるということをこの時初めて知ったのですが、これは赤ちゃんに先天性の代謝疾患がないかどうかを調べる検査のことでした。日本では新生児マススクリーニングと呼ばれているようです。
全ての確認を終えると今度は腕にたくさんのリストバンドが巻かれました。
その中の一つに小さなプラスチックの箱がついていて、赤ちゃんにつけられるタグと反応して音楽がなるようになっていました。これは取り違え防止の対応のようです。
このタグを見て、いよいよ今日が出産なのだなと（遅いですが）実感が湧いてきました。
病室に案内された後は、剃毛をしていただき、それからお腹を空にするために浣腸をしました。
8時から絶食なので効果はあるかなと半信半疑でしたが、とても強力で2分後にはお腹がすっきりしました。
手術時間のおよそ30分前くらいに手術室に向かいました。とは言っても、私はベッドに寝ているだけで後はお任せでした。
手術室に入る直前に麻酔科の先生があいさつに来てくださり、どの麻酔が良いか希望を聞かれました。
希望を聞かれるとは思っていなかったため、とりあえず帝王切開でよく使われる局所麻酔をお願いしました。