採卵周期の一か月前からTCMで鍼治療も並行して受けていました。
TCMとはTraditional Chinese Medicineの略で、東洋医学のクリニックの総称です。シンガポールは中華系の人口が多いこともあり、TCMクリニックをよく見かけます。
私が通っていたのはその中でも不妊治療に特化したTCMでした。本来であれば、採卵の三か月前くらいから漢方薬の治療を始め、採卵日に近くなると鍼治療へと移行するようですが、私の場合は時間がなく、鍼治療のみを受けました。
金額は8回パッケージで1000シンガポールドルでした。鍼治療自体が初めてのため、他のTCMとは比べられないのですが、個人的には施術に満足しています。不妊治療専門というだけあり、採卵周期、移植周期にクリニックから処方される薬にも詳しく、安心感がありました。また、メンタル面でのアドバイスも頂きました。
毎回、問診と共に脈と舌の色を確認し、その時の体調に合わせた治療を考えてもらいました。
他にも、食べ物の指導があり、私はアボカドを一日半分食べるように勧められました。鍼の痛みは爪楊枝でつつかれる程度の痛みで、耐えられないものではないです。
結局、このTCMに通っている間（およそ9か月間）に妊娠することはできず、結果だけを見ると効果が無かったということもできるかもしれません。ですが、信頼できる先生に親身になってカウンセリングや施術して頂いたことで、このクリニックには感謝しかありません。