採卵後に処方された薬によるアレルギー反応が収まるまで二か月待ち、ようやく胚盤胞を移植できることになりました。
移植周期のD2からプロガノーバの服用を開始し、D14で超音波スキャンとホルモン値確認のための血液検査を行い移植日を決定しました。ここで、”移植日”は決定されるのですが、移植時間は直前(移植日の2日前)にならないと教えてもらえず、スケジュールがたてられずに困りました。
不妊治療は何度も病院に通わなければならず、仕事のスケージュールと合わせて治療を受けている身としては、スケジュールがたてられないという些細なことでもストレスがかかりました。
その後、何回か移植を行うのですが、毎回同じで直前まで時間は教えてもらえませんでした。これはシンガポール特有のものなのか、クリニックによるのかは分かりません。
移植前の準備としては、移植日に合わせてデュファストンの服用とクリノン膣用ジェルが追加されました。また、移植日前後に自己注射が三回ありました。
私の通っていたクリニックでは、胚盤胞移植自体に約4000シンガポールドルで、この他に薬代は別途かかりました。
移植当日は採卵と同様にクリニックが入っている病院の施設を借りて行われました。膀胱に尿を溜める必要があるため、移植一時間前からトイレは禁止で1リットルの水を飲むように言われました。
移植自体は10分程度で終わり、無事に胚盤胞が移植されました。
移植後は立ち上がることは禁止され、移植から3時間はベッドに横になっていなければなりませんでした。
判定日は移植から約2週間後で、それまでは受診する必要はなく、処方された薬とジェルの使用を継続しました。
血液検査による判定で、結果は主治医から電話で通知されます。残念ながら、初回の胚盤胞移植で妊娠することはできませんでした。グレードの良い胚盤胞だっただけに、判定結果を聞いて絶望しました。その後2日間は食事が喉を通りませんでした。