ドイツに6泊、ポルトガル9泊の旅行。

 

ロマンチック街道は移動を除くと二日しかないので、行くところを絞った。ヴュルツブルクのレジデンスも前回(20年前ですが)行った時印象に残ったけど(時間がある人にはお勧め)とにかく時間が足りないので、まずは外せないローテンブルクに行く。中世の街並みが残る美しい街。市壁も修復もされているらしいけどかなり昔のまま街をぐるっと囲っていて、歩くと楽しい。おとぎ話に出てくるような街。混んではいたけど、まだ7月の初めなのでそんなにではなかったように思う。

 

お昼の時間になったので、今日はケバブ屋さんにする。ケバブというとラムが多いはずだけど、ここのは肉はチキンとビーフから選ぶものだった。どっちも美味しかったよ。

 

次にディンケルスビュールに行く。やり直せるなら、ここは行かなければよかった。ここに寄ったことによって(私が思うに)この日が狂い始めた。。まず、遠い駐車場に止めてしまった。街の中心に着くまでに徒歩10分はかかった。私はゆっくりしか歩けないのでつらい。。ここも綺麗な中世の街だけど、ローテンブルクより小さい。

 

やっと街の中心の辺りを見て回ると、割と大きな教会(St. George Church) からパイプオルガンの音が。。入ってみようということになり、しばしパイプオルガンを聴く。昔ユタ・ソルトレイクのモルモンチャーチで聴いた以来。なかなかよくって、15分程終わるまで聴き入る。夫がかなり気に入ったらしく、入口でパンフレットなどを見ているうちに、さっきまで演奏していたオルガン奏者が現れる。実はこの演奏はリハーサルで無料コンサート自体は2時半からと言っていたらしい(私はちょっと離れた場所にいた)。今の時間は午後1時。。夫が、「コンサートも聴いていく?」と私に聞いた。「一時間半も待てないし、今聴いたからもういいよ。」と私が返事する。キッズはトイレに行っちゃったし。。

 

後で判明するのだけど、夫はかなり聴きたかったみたいなのだ。でもね、彼クラシック音楽は好きだけどオルガンの話は今までしたこともないよね。夫はよく旅行中とかに色々な興味を示す。それって素敵なことだけど、いつも一時的な感じ。その時が過ぎたら会話に出てくることもないのよね。私が思うにその時に一瞬 priority が上がり、もうしなくては、見なくては、食べなくては! となる(旅行中はしょっちゅうある)。けっこう計画を立てる役の私には合わせるのが辛い時がある。とにかく、どの位そのオルガンを聴きたかったのか今でもちょっと不明なのだけど、ここから機嫌が悪くなった。でも私も最初気が付かず、先のローテンブルクとあまり変わらないのでそのまま車に戻ることを提案した。

 

途中夫がパン屋を覗いたので歩くのが遅い私はそのままゆっくり歩き続けた。その後夫は私を追い越して、ちょっと前を歩いていく。だんだん彼が見えなくなってくる。。で、車の鍵を持っているのに、一人で駐車場を越した方のスーパーに行った(だから早めに歩いていた)。。子供たちと私が駐車場に着くと夫がいない。テキストしても電話をしても返事がない。しばらく待ってやっと夫が戻ってくる。。夫は自分の好きなもの(主にワイン)を買いにスーパーに行き、そこでなんとワインを一本落として割ってしまう。店の人に謝り、掃除してもらい、会計をし。。。店での恥ずかしさもあってか、すごく機嫌の悪い夫。暑い中車の横で15分は待った私達だって機嫌も悪くなってくる。皆かなり険悪なムード。。最悪。おなかが痛くなってくる私。。

 

ひとしきりスーパーでの話を聞き、文句を言いたいのを我慢し、とりあえず次の街、ウルムに向かってもらう。(続く)