採集者はしばしば、
「晶洞性」なんて言葉を使います。
これは「晶洞由来の結晶(鉱物)」という意味です。
結晶鉱物には何種類かカテゴリーがあって、
「岩石中の結晶」「鉱脈中の結晶」「ガマ(洞晶由来の結晶)などと区別する必要があります。
ここでややこしいのが、
自形結晶の存在する分布の範囲です。
岩石中はともかく鉱脈中では、
時々結晶面をもった鉱物が埋没するかたちで存在します。
また「隙間ガマ」と呼ばれる、
ごく小規模な空間にかろうじて結晶する場合もあります。
むしろ鉱物種によっては、
鉱脈中で最も結晶を発達させるものだってあります。
実際にズリや崩落や堆積では、
結晶を単体で見つけては困り果てるものです。(´・ω・`)
次に繋がるのか?
どれくらいあるのか?
続くものなのか?
当たっているか?
ハズれているか?
貴重なものなのか?
ゴミなのか?
少ない状況証拠からイメージして、
それらの答えを導き出す必要があります。
理想をいえば証拠、
ガマ(晶洞)やクラスターから直接生えていることを確認するのが一番です。
または晶洞由来の共生鉱物と一緒にいれば断定できるものです。
ただそう簡単にはわからず、
その日だけでは解決しないことも。
以前から疑問だった、
「晶洞性」か否かわからない鉱物がありました。
先日の採集で確実に晶洞の鉱物と共生しているものを見つけて、
数年ごしで「ガマから生えていた」ことを確認できたケースがありました。
これがわかると、
次への可能性がガバッと開けてくるのです。( ・ω・)