久々の、
「石のはなし」です。|д゚)
そういえば「晶癖」という言葉を、
このブログで初めて使うような・・・
普段当たり前に使って考えていることは、
逆に表現されない一例ですね。(/ω\)
「晶癖」というのは、
つまるところ各鉱物結晶の癖なんです。
ある一定条件の下で、
形成された(振る舞われた)結果です。
水晶でいうならば、
あの六角柱で錐のあるあの当たり前の形状。
そしてそれに準じて様々な形態が「晶癖」として現れるのです。
(カテドラル・ねじれ・劈開・条線・・・・・・・・・・・・・・・・)
結晶形にまつわる殆どすべての結果・状態が、
「晶癖」と名を置き換えられるとも言えるのです。
だから当たり前の晶癖から、
すごくマイナーな晶癖まで実に様々存在するというわけです。
で、話はもどりますが・・・
水晶というのは、
あの六角柱で錐のあるあの当たり前の形状ですね。
ただ深く深く掘り下げていくと、
本当にあの当たり前の形状だけになりたがっているのか?
そこに疑問を感じるシーンが多々あります。
例えば人工水晶の、
特殊な面の発達具合を見ているとそんな気がしてくるものです。
水晶の「柱面」には多くの場合縞模様が入ったり、
カテドラルなどでガタガタした部分がよくみられます。
右水晶や左水晶を判断するための、
「x(エックス)面」も柱面に関わる特徴の一つです。
対して「錐面」というのは、
いつも「つるっとして」いませんか?
錐面はガタつきが殆どなくて単調な印象をもちます。
そうなんです。
錐面は非常に安定している面なのです。
水晶の世界は広しですが、
多くの産状でこの法則は変わりません。
さてずいぶんと、
前振りが長くなってしまいましたが・・・(´・ω・`)
今日はこの上の画像の水晶の、
「全く同じ錐面」を何枚も観てもらいます。
違うのは微妙な角度と、
光の当て方だけです。
錐面の下部が、
やや乱れているのがわかるでしょうか?
ちと遠いなぁ…
これはズームしないと。(^o^;)
みよこの乱れを!
とても規則的というか幾何学的というか・・・
これこそが普段はみられない、
錐面の正体(晶癖)なのかもしれません。
(まあ、知らんけど・・・)
美しいですね~
水晶とはいったい何か・・・
この水晶の他の錐面にも、
すべて同様の模様が現れます。
水晶自身が成長中に発達させた模様なのか、
他の共生鉱物の影響によって発現したのかはわかりません。
時々水晶の錐面に「△マーク」が出る結晶がありますが、
あれが連続的に三次元的な感じで現れた結果なのかもしれません。
いつも見る表面的な姿なんて、
水晶のほんの一部の形態でしかありません。
水晶の結晶構造というのは、
そう単純なものではないということはお分かりいただけましたでしょうか?(/ω\)