読書感想 朧月市役所妖怪課 河童コロッケ | 身長約2メートル

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はいこんばんわ
こんな時間にブログ更新です

早速ですが読書感想文第二弾
実はとっくの昔に読み終わった本なので

既におぼろげな感想しか持ってないんですけども

折角なので。



今回の本は
青柳 碧人さんの
朧月市役所妖怪課 河童コロッケ

朧月市役所妖怪課 河童コロッケ (角川文庫)/青柳 碧人

¥562
Amazon.co.jp

デス。

青柳 碧人さんの書く
妖怪課シリーズの第一作目。

こちらの本はまず本屋で第二弾の 号泣箱女 に目が行ったあと
シリーズ物らしいという情報を得て先に第一段目を読んどこうと思って購入しました。

本の内容を完結にまとめると
妖怪専門の公務員のお話。


主人公である宵原秀也は
かつて公務員だった父の影響で同じ道を目指し
『自治体アシスタント』という公務員アルバイト制度により
朧月市の妖怪課に配属されます。

外界から見ればただの一都市であるのですが

この朧月市、実はとんでもない都市で
戦後、GHQの指示により
陰陽師やら祈祷師やらの呪術を用いて
妖怪を一箇所に閉じ込めた市であり

様々な妖怪が街の中に生息しています。

只の人間にすぎない宵原秀也はこの街で
他の妖怪課職員(妖怪の能力持ち)とともに
以前在籍していた職員がまとめた妖怪の資料を持ちながら
妖怪と人間間のトラブルシューターとして日々活動することになります。




第一作目ということもあり
登場人物の紹介と設定の開示が多めで
続編が楽しみになる作りでした。

青柳 碧人さんはいわゆるライトノベルも書いており
設定の斬新さはとても面白いと思いました。
今では流行りものな妖怪モノですけども
この作品を作ったはずの時期はまだ妖怪ウォッチもなかった頃。

ライトノベルにありがちな
巻き込まれ型の主人公で
実は有名な人間の血縁関係者で
なんだかんだで皆に好かれて
いろいろな事件を解決していく
という

ド王道な宵原秀也のキャラクターも
嫌味な感じはしないレベルに上手くまとまってますし。

出てくる妖怪も
いい意味でクセのある妖怪ばかり。

家の間取りを勝手に変えてしまうおじいさん
夢の世界で主人公の熟考を手伝うおじさん
人間界のイザコザから主人公を隔離してくれていたおじいさん

同僚は
少しだけ未来予知ができたり。
神主だから退魔の心得があったり
手がカニのハサミになったり
手首から先がトカゲのしっぽのように切り離し可能だったり
ゲテモノ食いの蛇女だったり(たまに脱皮する)

とんでもないキャラクターばかりなのに
なんというのかこの日常感。

おそらくは何気ない会話や
宵原秀也の父親との過去のやりとりなどで

キャラクターごとの性格を安定させることができているからなのでしょう。

妖怪の封印はできても退治はできない(絶滅危惧種の保護的な感覚で)
特別な課なので他の課からの風当たりが強い(特別枠で国からお金が下りてる)

などという公務員ならではの不自由な空気も入っていて

あまり読んだことのない特殊な空気感で読書することができました


現在第三弾まででているらしいので
引き続き読み進めていこうかなと思っています


ほんではまた
次のブログでお世話になります


あちゅう。