NOネタバレ 読書感想文 | 身長約2メートル

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どうもお久しぶりです

あちゅうさんです。

今年はブログ書くぞ!とかいいながら
既に一ヶ月くらい放置の極みでしたね
ええ。

新しいカテゴリは、作ってはいたのです
…先月。

でもまとめようとして途中まで書いて
寝て
起きたらPCが再起動してて全部消えたりとかしたので
なかなかパソコンの前にたっても書くことが出来ませんでした


言い訳はいいですわ

新カテゴリ 読書感想文

今までに読んだ本をなんとなく要約して
なんとなく紹介しようと思います。


前置きが長くなりました

それでは今回の本の紹介です。

扉は閉ざされたまま (祥伝社文庫)/祥伝社

¥648
Amazon.co.jp

石持浅海さんの書いた
「扉は閉ざされたまま」です。

 2006年 このミステリーがすごい! で二位になった作品だそうで。
また、この石持浅海さんの書く碓氷優佳シリーズの最初の作品。

基本的に僕は
本屋で見た本の表紙やタイトルを見たフィーリングで購入する、レコードでいうところの
「ジャケ買い」をしてしまう人間なので、上記の賞歴やシリーズ物だとは知らずに
手にとって購入しました。


内容なのですが
いわゆる倒錯ミステリーというものにカテゴライズされるもの。
映像作品で言えば、刑事コロンボや古畑任三郎のような。
本文に入った瞬間、犯人視点で物語が進みます。

伏見という人間が大学時代の後輩、新山を湯船で溺死させるところから始まります。
そして部屋の中を「酔った末の溺死に見える状態」に細工し、扉を閉ざす。……


本文の時間は少しだけ過去に遡り
伏見と新山を含む、大学時代の軽音楽部の中でも「アル中分科会」と称された
飲み仲間のメンバーが久々に一同に会すところまで巻き戻ります。

メンバーの中の一人である安東の兄が経営しているペンションでの同窓会のため
次々と分科会メンバーが集まり、今回の本の中の「探偵」である碓氷優佳もここで登場。

メンバー間の会話の中で
碓氷の頭の良さを読者に提示しつつ
再び時間は犯行の時刻へと向かい、そしてそれ以降までドンドン流れていきます。

事件は既に起きてはいるのですが
それは読者のみが知っている状態です。

なかなか扉の向こう側から出てこない新山(とっくに故人)を
「寝てるんじゃね?」
「でも結構時間たったよ」
「もしかして…死んでるんじゃね?!」
「部屋に行って見てみよう!」
「ドアが開かない!」
「ドアぶっ壊そうか?」
「でも万が一を心配してドア壊したのに『結局寝てただけでした』じゃあ警備会社にも迷惑かかるんじゃ……」


などと議論している内に時間だけが刻々と過ぎていく。

犯人(誰も気づいていない)の伏見はこの議論の中で
かつて大学時代そうであったようにメンバーの中心に立ち
どうした方がいいのかを皆と共に思案(するフリ)します。


実はこのミステリーの『謎』に当たる部分は
大きく分けて2つ。

☆なぜ新山は死ぬことになったのか
☆伏見が密室を作った理由は何なのか。

というところにあります。

あくまでこの記事はNOネタバレでいきたいので
この部分のネタバレにはは触れませんが、

この謎が解けた時の読者の感想は
「なるほどそういうことか!!」と「は?そんなことで??」
のどちらかになると思います。

実際、今回の本を読んだ感想が綴られたブログやHPでは賛否両論巻き起こっていましたし。

自分はどちらかと言えば「賛」の方の意見です。
新山が死んだ理由は正直なんとも言えない感じでしたが
なぜ密室を作ったのか、なぜこのペンションではないといけなかったのか
という理由がわかった時は「なるほど!!気付かなかった」
と一旦前の文に戻ったりしました。

さらに僕が読んだ文庫本版では
「前夜」
という前日譚が本文の最後にあり、
なぜ伏見は新山に死を与えなければならなかったのか
というところを補足した部分があったので
読後に動機に関して「??」と思う部分がかなり軽減されていたというのもあるかもしれません。


逆に「否」な感じになったのは
探偵役である碓氷優佳への共感の気持ちがほとんど沸かなかったところ。
冷製で頭の回転が速い というのは探偵役として完璧ではあるのですが
なんというか、理解できないんです。

碓氷優佳は伏見の犯行動機、密室にした理由すべてを推理で導き出し
本人に詰め寄ります(2時間ドラマなら崖の上)が

なんと最終的に
他メンバーの誰にも言わない という選択肢を選びます。
それどころか伏見の作った密室のミスを伏見本人にそれとなく教え、
「警察が見たら事故ではないと判明する」密室を
「警察は怪しむが、決定的に事件とは断定できない」密室へと完成させる手助けまでします。

過去に二人はお互いを尊敬し合い情愛の念があったことは本文中幾度と無く描写されるのですが
…うーん。
それでもそこまでする??
っていうのが正直な感想です。

最後は
犯人の伏見が新山の部屋の窓を「死んでる可能性があるから」と、破壊して侵入し
小細工を隠滅して終了。

碓氷と伏見はこれからどうなっていくのか?
警察の反応は?

その辺はまったく描写されません。

前述したようにこのミステリーの謎とその解決編は
本人に書かれたところまでで完成しているし
書く必要もないからです。

でもまあハッピーな二人にはなれないんだろうなあ、、、





以上。
久々に文章を書いたので拙い部分が多かったですが
読書感想文(小学生並み)でした。

備忘録代わりにたまーにこうやって書いていこうと思います。

それではまた。




あちゅう