月に一度のランチの日
外食はすきじゃないし、コンビニで売ってるものは基本的に非常食だとおもっている。
だからわたしは、12時になると「ランチランチ~」なんて云いながら財布持って会社を出てく若い同僚たちをふーんなんて目で眺めつつ、毎日ちまちまと手製弁当など食べているのだ。
貧乏だからというわけではなくて、お外でご飯を食べるのは、特別なときだけにしたいからとおもうからなのだ。
それに、いつでもお外でご馳走食べてたら、ご馳走のありがたみがわからなくなるし。
家で料理すれば、多少めんどくさいけど1食1人200円もあればおかず3品くらいはつくれる。
自宅のテーブルはベッドの次に寛げる場所でもある。
何よりも、冷蔵庫の食材の中で片付けたいものからどう料理するかとか、どの順番でどの作業をすれば早いか、などと頭のなかで想像したり組み立てたりしながらする料理って、一般におもわれているよりずっとクリエイティブな作業だとおもうのですよ。どうでしょう?うまく行ったら喜びも満足も大きいし、なにより美味しいし。
それに引き換え1000円払って1000円のランチをいただくというのは、単なる等価交換でしかなくて、それがたとえ美味しかったとしても、毎日のこととなれば有り難味も感動も感じなくなるはず。ぶくぶく肥るばかりで。
だいたい、お昼に毎日1000円も使えるほどのお金があったら、何日か貯めといてキシダや気心知れた友人などと、すきな場所にあるすきなお店でディナーをいただくほうがよほど有意義だ、なんておもってしまう。
などとめんどくさい御託を並べたがるわたしのちょっとしたぜいたくというのが、月に一度、土曜にキシダとふたりでランチに出かけること。
行くのは近所にあるビストロ。決して値段が高いわけではないし、いわゆるお洒落なお店というのとも違うけれど、美味しくて気楽なところと、お散歩気分で行けるところが気に入ってるのだ。
その店の小さな、ギンガムチェックのクロスのかかったテーブルで、ロゼを飲みながらフランス料理をいただくのが、わたしたちにとってはちょっとした幸せなんである。
2人で出かけたフランス旅行を思い出して楽しくなれるのもいい。
職場のつまらない飲み会なぞの何分の一かの値段で楽しめるし、
先輩やら同僚に無理やり話を合わせたり頷いたりしながらのランチなんかより、よほど充実した時間だとおもうんだけどな。