エズミに捧ぐ
そういえば訃報を聞いたその日にかばんに入れたのだから、
考えたらもう5ヶ月も、わたしはお守りのように毎日まいにち持ち歩いていたわけだ。
ともかく、今朝、地下鉄のなかでかばんの底をあさってたら発見されたのだ。古ぼけてカバーもかかってない『ナイン・ストーリーズ』が。
で、ぱっと開いたところに短編から、とおもってから読み始めたのだけれど、
「エズミに捧ぐ」がものすごく良かったの。
良かった、とかって頭悪そうな言葉でまとめちゃって、
すっかりアホになってる自分がイヤなのだけれども。
ぐっすり眠って迎えた朝ほど、しあわせなものはない。
とにかく、わたしは半蔵門線の車内で泣いたのであった。そしてもれなく電車を乗り過ごしたのであった。
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