※ドラマ陳情令の中で
蔵色散人、魏長沢、魏嬰の
3人の描写はほんの少しだけで
親子3人で旅をしている様子が
温かくほのぼのしていました
夜狩りで命をおとした事
魏長沢は江楓眠のところで
下働きをしていたような?
(私の記憶違いであれば
申し訳ないです)
それらを元に全くの
妄想ではありますが
前々から
書いてみたかったのです
二次創作ですので
興味のない方等は
申し訳ありませんが
スルーして下さいませ
遥かなる思い その愛へ
「坊や、走って!走るのよ!」
辺りは夕闇がせまっていた
湿っぽい草の上に
ぽんと置かれ
先ほどまで母の腕に抱かれていた暖かさはない
魏嬰はキョトンとしたまま
身動きせず、どこからか
聞こえてくる母の声に
その方へ顔を向けた瞬間
「坊や泣かずに走って逃げて!」
蔵色散人は何本もの腕だけの
怨霊にあちこち飛ばされ
大木に叩きつけられながらも
魏嬰をこの場所から
逃がす事だけを考えていたが
この得体の知れない
何本もの腕に
これが最後とばかりに
胸元に手を入れ呪符を
取り出すとパンと投げたが
それは何匹もの蝶々となり
魏嬰のいる草むらの方へ
飛んで行く
「何もこんな時に蝶々だなんて
私ってやっぱりマヌケだわ」
母の声のする方に顔を向けると
蝶々がひらひらと飛んで来る
魏嬰はその蝶々を捕まえようと
走りだした
草むらからカサカサと音がし
タッタッタと走る足音が聞こえ
蔵色散人は
(これで…いい…これでいいのよ…
坊や、ごめんね…
師匠が昔言っていたわ
山を下りた者の末路は
険しい…と…)
息は荒くなり
血の匂いが鼻をつき
もうどこを
えぐられたのかさえわからず
これで終わりかと思った時
「おおーい!
こっちに幼子がいるぞ
早く来てくれー!」
男が誰かに叫んでいる
(夜狩りに来た仙師?
いや誰だっていいわ
坊やが助かったのなら)
蔵色散人の
荒い息が静かになっていく
それでも何とか
魏嬰の為に生き延びたいと
意識を失わないよう
昔に思いを馳せた
その昔
江楓眠に連れられ
蓮花烏に暫くとどまった時
後に夫となる魏長沢と出会う
続く