第25回:日本史史料論(’15) | 放送大学院学習の記録~教養の意義を問い続ける旅路~

放送大学院学習の記録~教養の意義を問い続ける旅路~

2015年4月に修士選科生としてスタート。教養とは何か、なぜ必要なのか、人文学を通して追求していきます。

この科目は、古代から近代に至る日本史を古文書をもとに明らかにしていくという講義です。なので、本来は古文書が読めることが前提ですが、そこまでは求められていません。

 

放送大学院というのは、修士課程を修了した場合、「学術」という学位が授与されるそうです。仮に日本史研究で修士を取っても史学の修士ではないのだと思います。

 

たしかに日本史を学ぼうとしても、講義科目としては1科目しかなく、人文学コースで単位を修得しようとすれば、文学、史学、哲学のすべての分野で単位を取らなくてはなりません。

 

この講義では、古文書を読むといういうよりも、歴史学は史料を通してその実像を明らかにすることを知ることが目的という感じです。

 

なので、古代であれば律令文書、中世であれば行政文書、近世であれば借家の証文などを通して当時の世相に迫っていくという具合です。

 

中間添削指導は、古代史料と中世史料の特質と相違点を800字以内でまとめるというものでした。印刷教材をベースにしつつ、参考文献を探して書きました。

 

単位認定試験は、近世の借家の証文の和訳(印刷教材に載っているもの。和訳は講義の中で聴けます)と明治時代の史料の内容を300字程度で説明するというものでした。