第25回:人類学研究(’16) | 放送大学院学習の記録~教養の意義を問い続ける旅路~

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2015年4月に修士選科生としてスタート。教養とは何か、なぜ必要なのか、人文学を通して追求していきます。

文化人類学というのは、興味のある人にとっては面白い学問なのでしょうけれど、個人的にはとっつきにくくてやりにくい科目でした。

 

以前書いた「哲学史における生命の概念(’10)」が残っていれば、この科目を取っていたと思いますが、「道を極める-日本人の心の歴史-(’16)」に変わってしまったため、「人類学研究(’16)」を取らざるを得ない状況でした。

 

この科目は、人文学コースでは数少ないテレビ科目です。諸外国の民芸などを取り扱いますので講義には映像資料は不可欠です。

 

個人的に面白いと思ったのは、現代社会は科学の普遍性が崩れつつあり、人類学研究が補完的役割を果たすというテーマでした。

 

例えば森林伐採は砂漠化を招くというのが科学的に証明されてきたはずですが、実は地域によっては森林伐採しても砂漠化しないところもあるという報告がされている。なので人類学が科学と協力してその原因を探っていくことが始まっているらしいです。

 

中間添削指導は、問題文に該当する人類学の用語を解答するものが5題という比較的楽なものでした。他の2つが論述式だったので、助かりました。

 

一方単位認定試験は1000字程度の論述式ですが、持ち込み不可です。グローバル化と人類学のあり方を具体例を挙げて述べるという問題でした。