アーリーリタイアして1年経ったのは今年の春だったので、すでに1年3ヶ月ぐらい過ぎてしまいましたが、いったんここで振り返ってみたいと思います。
◼️アーリーリタイアは特別なことではない
大前提としてアーリーリタイアというと何か特別なことをするような感じですが、アーリーリタイア後の生活は全く特別なことではありません。
ノーマルリタイア後の勤め人含め、仕事のない高齢者と同じでかつ、子育ての終わった、または子供のいない専業主婦も皆基本的に同じで、ありふれた生活です。
ちなみに
65歳以上人口 :3,500万人
専業主婦世帯 :230万世帯
65歳以上で働いている人もいるとは思うので3,000万人ぐらいと見積もっても、日本人の4人に1人(3,000万人)と同じ生活になるだけです。
ちなみにブロガーちきりんさんの4年前のブログ「日本の人口1億2,730万人の内訳」によると
65歳以上の非労働者が2,676万人、65歳未満の働いていない人が1,351万人ということだから、こちらの試算では約4,000万人で
日本人の3人に1人は仕事をしていません。
私がカウントしなかった65歳未満の専業主婦以外の働かない人たちがなんと700万人もいるということです(ちなみに私がこの中に該当)。
一方、アベマTVの橋下徹さんのNewsbar#82での2チャンネルを立ち上げた、ひろゆきさんの話によると、フランス人はできるだけ働かなくて良いよう、よっぽどのエリートでない限り働いては失業して数年休んで転職し、働いている間も2ヶ月のバカンスは必須という生活。
これは自由旅行スタイルで海外旅行に行くと実感できます。みなさん西欧人は転職の間に長期間時間をとって(失業手当をもらって?)、半年とか1年とかの長期休暇で海外旅行を楽しんでいるのです。これ当たり前らしい。
フランス人は「お金があるのになぜ働くの」という感じらしいです。全く生活スタイルというか人生観が違うのです。
日本[といっても人口の30%の大企業型のみ(小熊英二)]も西欧型=ジョブ型に移行しようとしていますが、合法的解雇を容易にしない限り、終身雇用制は維持されてしまうしそもそも従業員自身望んでいないので、終身雇用維持前提のジョブ型(日本仕様のジョブ型?)に留まり、転職前提の完全な西欧化は、なかなか実現しないでしょう。
しかも日本人はどうしても「働かないのは悪徳」みたいな価値観が染みついているので、フランス人のようにはなれないかもしれません。
◼️膨大な自由時間
ここから本題ですが、働いていない4,000万人の日本人と同様、アーリーリタイアすると膨大な自由時間が生まれるということです。つまり
睡眠時間や家事以外は、ほぼ全て自由時間
なんで、私が勤めていた会社の95%以上の定年を迎える従業員は、60歳になって給料がアルバイト並みに激減しても再雇用希望で、そのまま就業規則制限の65歳まで働いているらしい。
もちろん勤務継続の目的は、経済的問題や人間関係の維持もあると思いますが「暇つぶし」の理由の方も大きいように感じます。
「なんとなくやりたいこと」はあると思うのですが、果たして仕事に費やしていた年間2,000時間の労働時間を代替する「やりたいこと」は果たしてあるでしょうか?
もちろん、毎日ゆっくり起きて、洗濯して掃除してテレビをみてなんとなく散歩したり図書館に行ったり喫茶店に行って、そして夜を迎えるのも良い。
これまで職場で身を粉にして働いてきたので、残った人生はのんびり過ごしたい、というのは間違いない。
それでも毎日何をやったらよいか具体的に想像できるでしょうか?
病気になってからでは、やりたいことは制限されてしまうので、健康寿命ベースで計算すれば、私の場合、通常活動が可能な日本人男性の平均健康寿命72歳まであと20年、60歳定年の人であれば12年。でも65歳まで働けばあと7年に短縮できます。
人生100年とも言われていますが、健康寿命ベースでみたら果たしてどこまで伸びるかは不明なのでこの程度で想定しておけば良い。
それではこの間、何をやったら良いのでしょうか?という「大きな問題」が立ちはだかります。
しかし「大きな問題」とここで思った人は、アーリーリタイア(経済的にクリアしていても)はやめるべきです。
まだ仕事をしていれば、好きな人間関係(嫌な人間関係も含めてですが)は維持できるし生活のリズムも保たれます。したがって
「本当にやりたいこと」がなければ仕事は続けていた方が正解
です。
私の場合はアーリーリタイアしてやう1年半、膨大な自由時間に何をしていているのか、次ブログで展開します。