紀伊國屋書店のお薦め図書ということで、読了。これが実に面白く、長編ドキュメンタリーにもかかわらず、海外旅行の機中で映画も見ずに一気に読んでしまった。
ソマリランドという世界各国に独立を認められていない国家ながら、独自の戦略で民主主義に基づく法の支配と平和を維持している、何とも不思議な国。
まさに唯我独尊を地でいく国家だ。そしてソマリ人たちの独特の人生観・価値観も民族の問題を考える上で実に参考になる。
何よりも究極の現場主義の著者の本としての完成度が実に高く、読み物そのものとしても必読の本だ。
ソマリランドという世界各国に独立を認められていない国家ながら、独自の戦略で民主主義に基づく法の支配と平和を維持している、何とも不思議な国。
まさに唯我独尊を地でいく国家だ。そしてソマリ人たちの独特の人生観・価値観も民族の問題を考える上で実に参考になる。
何よりも究極の現場主義の著者の本としての完成度が実に高く、読み物そのものとしても必読の本だ。
ソマリアでなぜ海賊がはびこるのか?実に納得。
西欧列強が手を出せば出すほど、混乱していく南部ソマリアの実態は実に考えさせられる。
一体国際貢献とはどのようなことなのか?アメリカの利することに手を差し伸べるのが国際貢献なのか?実に微妙な問題だ。
数々のソマリアの問題は、国際社会がソマリランドという北部ソマリア地域の独立を認めていないことが、その一つの原因というのも非常に説得力がある。
世界には色々な価値観があって、その価値観の運用の方法の如何によってその国家というか文化圏というか、地域ごとの治安も法の支配もいかようにもなるということであり、様々なやり方があるということでしょう。