全般的な印象としては、いわゆるフルコース的な使い方よりも、パスタやリゾットの単品やセットを味わうお店としての利用がいいかなと思います。
○味・料理
とりあえず、初利用なので、一通り料理の楽しめるフルコース3,990円を選択。これに赤白のデキャンタを頼んで、2名でほぼ12,000円のお会計となりました。
最初にアスパラガス入りのムースを載せたラスクのアミューズです。
前菜は、シーフードのマリネ、バジルで調理したジャガイモ、マンゴーの生ハム添え。メロンの生ハムは定番ですが、マンゴーはあまりない組み合わせ。でもハムによく合いました。
トマトのリゾットとあさりとアスパラ、からすみ入りのパスタのハーフセット。パスタのソースとの絡み具合の感じや、リゾットのちょっと芯の残ったライスの感じなど、プロの技を感じるパスタとリゾット。これは美味い。
メインの鴨のローストは、鴨の旨味の引き出し方や、肉の歯の食感など、パスタやリゾットの質と比較すると、ちょっと物足りない。
一方のお魚のメインはカジキマグロ。ツナ系の魚はパサパサ感が気になる場合が多いのですが、ふっくらとした焼き方で、魚の食感はグッド。もうちょっとソースなどに工夫があると更に良くなるのではと思います。
デザートはパンナコッタ。最後にサッパリしたい時には、パンナコッタはちょうど良い。最後のホットコーヒーは、抽出して暫く時間が経ってしまったのかもしれない。ちょっと酸化してしまって残念。
○サービス
小さいコンパクトなお店ですが、2人の調理人と1人のソムリエさんの充実した体制。
ただし、私たちの利用時は、一気に複数のグループの注文が集中してしまったこともあり、給仕のタイミングはちょっと遅れ気味。アミューズや前菜などのあまり手間のかからないものは、お客さんのその後の場が持つので、優先的に給仕するのも一つの方法か?
○雰囲気
カジュアルで、家庭的なお店。オープンキッチンで、シェフ達の調理する姿が間近にみえ、給仕されるまでの期待感は盛り上がります。テーブル席メインで、カウンターはないようです。
私たちの場合、次回行くとしたら、フルコースは選ばず、パスタかリゾット系の単品で楽しむオーダー方法になると思います。フルコースとして使うには、ちょっと物足りない印象でした。
ヴェントマリーノ (イタリアン / 本八幡駅、京成八幡駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.0