らでぃっしゅぼーやの緒方社長によると、農家の方の大半がTPPに反対している訳ではないそうだ。反対しているのは農協。
これはどういうことかと言うと、農産物のほとんどは、既に関税は低く、いまさらTPPで自由化になってもほとんど影響しないことが理由だ。つまり、日本は既に農作物の殆どが自由化されているということ。
では何で農協が反対するのか?それは農業従事者の半数を占めるコメ農家、そう、778%の関税率のコメが自由化される危険性があるからだ。
既に過去のブログ「日本農業の本質的問題は農業を副業としているコメ兼業農家を守る制度」でも書いたが、コメは既に日本の農業生産額の20%に過ぎない。
農産物生産額ベースでみるとコメは20%。兼業農家含めた農業従事者ベースで見るとコメは、50%超という点がポイント。
交渉において、コメを例外項目とし、同時に減反政策や戸別所得補償政策、農地優遇制度などの制度の変更含め、コメも他の一般作物と同等にするなどの競争政策を採用することで、中長期的には生産性が上がり、コメの関税も段階的に低くしていけるのではないだろうか?