知性と創造性を兼ね備えた唯一無比のフレンチ「レフェルヴェソンス」(1回) | 52歳で実践アーリーリタイア

52歳で実践アーリーリタイア

52歳で早期退職し、自分の興味あることについて、過去に考えたことを現代に振り返って検証し、今思ったことを未来で検証するため、ここに書き留めています。

自然光溢れる洗練された素敵な内装で、シェフのストーリー性の高い、考え尽くされながらも遊び心のある、初体験のフレンチでした。

恵比寿のガストロノミージョエル・ロブションでは、メニューのストーリー性を感じましたが、こちらは、お皿一つ一つのストーリー性にこだわっている印象。

今回はランチでしたが、ディナーでは、このストーリー性が更にパワーアップするそうで、次回はディナーに是非利用してみたいお店でした。

○味・料理
メニューは、7,500円と4,800円2種類のうち、4,800円の方を二種類別々に選択。
これにミネラルウオーターを頼んで2名で約12,000円でした。

コースの順番は、アミューズ→前菜→スペシャリテ(蕪)→メイン→デザート→ドリンク(プチフール付)。

全般的に、お皿の彩り美しく、野菜や花などの使い方も、やはり他のフレンチでは見られない独特の美しさ。

味の方は、全般的に優しく繊細な味で、食感などもデリケートに仕立ててあるイメージ。

お皿の上のソースもそんなに多くないものの、最初食べていて、色々な味が、食べていくうちに変わってくると思ったら、それはシェフの狙い通りだそう。

スタッフの方によると、盛りつけは、基本、斜めに沿って盛りつけ、お客さんが順番に食べ始めると、最初の一口が食材そのものの味になり、2口目が次にソース等の基本の味になり、、3口目に更に変化を付けた味になり、というように、一つのお皿で自然にいろんな味が楽しめるようにレイアウトされているとのこと。

例えば、メインの牛モモ肉であれば、赤身の際立ったお肉だったが、肉の味→シャントレル茸と合わせた味→青カビチーズを含んだちょっと変化をつけた味、というように食べていくにつれて、どんどんと味が変化していくようになるよう、考えられて盛りつけされている。これは実に美味かった。絶品でした。

更に、今回のメニューの定番「蕪」の料理は、季節によって、蕪の味が変わっていく様子をリピーターになることによって定点観測?できるようになっている。

これはもう一つのメインである「アップルパイのように♯7」においても、季節ごとに盛りつける野菜や、パイの中にセットする具を変えていくそうで、その考え方は同じ。

そして、デザートにおいては、ちょっと遊び心を添えて、ストーリーエンドとなる。これ以上書くと種明かしになるので、書きませんが、是非利用して体験してほしいと思います。

○サービス・雰囲気
ココは、イメージ的には路面のコンパクトなフレンチをイメージしていたのですが、全く違ってました。

サービス面においては、帝国ホテルのレセゾン風に例えると、専任の女性レセプショニストが出迎え、「メートルドテール」が接客し、「コミ ド ラン」が調理場の料理を「メートル ド テール」に渡し、「ソムリエ」たちが、飲み物の給仕をするという、グランメゾンに近いサービススタイル。

施設面においては、コルビュジェのLC3や、ミース・ファン・デル・ローエ の “バルセロナチェア”を配した、広々としたウエイティングルームを兼ね備え、しかも階下には個室なども備えてあり、テーブル席間の間隔も余裕たっぷり。

サービス料10%で、夜でも15,000円のコースということで、一人3万円クラス(ディナー)のグランメゾンではないと思いますが、サービスへの人のかけ方や、施設面の充実さは、グランメゾン級で、これも他では見受けられないポイントかなと思います。

メートルの皆様も、お客様との会話は積極的で、シェフの嗜好や、店のコンセプト、料理の蘊蓄などもスラスラと教えてくれるので、本レビューにも使わせてもらいました。これだったらお一人様でも遠慮なく楽しめると思います。

本当に、東京のフランス料理店は、いい店がたくさんありますね。そしてココは数ある日本のフランス料理店のどこにもないものがあります。ということで、フランス料理好きな方は、是非一度は利用すべきお店だと思います。

レフェルヴェソンスフレンチ / 表参道駅乃木坂駅広尾駅

昼総合点★★★★ 4.2

$世の中備忘録

世の中備忘録-蕪です。4時間「焼き」入れてます。

世の中備忘録-前菜(百日舞茸)

世の中備忘録-メインの信州和牛のモモ肉。これは絶品

世の中備忘録-これが晩白柚(アミューズに使われている食材)

世の中備忘録-フランスパンとライ麦パン

世の中備忘録-アミューズ(たらば蟹・晩白柚・菜の花)

世の中備忘録

世の中備忘録-バルセロナチェア