"http://honto.jp/ebook/pd_25497907.html
かつて、スポーツ雑誌「ナンバー」で読んだ記憶のある、某マドリーの元選手のコメント
「サンチャゴ・ベルナベウに来る観客にとって試合を観るのは、オペラを観るのと一緒。マドリーが勝つのは、当たり前。どうやって勝つのかをみんな観にくるのです」
これがマドリディスモなんだな~と感心したものだった。バルサは、美しく勝つことは要求されるが、勝利が絶対条件ではない。そして、王者たるマドリーは、勝つのは当たり前、スペクタクルに勝って、しかも王者らしく紳士的。当然、敵に噛み付いたり、審判をやじったりはしない。
かつて、カペッロがリーガを2度制覇しながら、その2度とも解任の憂き目にあったのは、勝っても試合がつまらなかったからだ。勝利は絶対条件であって「90分のスペクタクルをどうやって、演出するのか? 」がレアル・マドリー(の監督?)に課せられたミッションなのだ。
だから、当然勝てなくなったモウリーニョのマドリーは、あっという間にファンに見放されてしまった。そして、勝利が当たり前でなくなったマドリーは、本来のマドリーの精神「マドリディスモ」の本性を見せ始めたということだ。
西部さんが面白いコメント
「バルセロナはMFのサッカー、レアルはFWのサッカー」
つまり、世界に名だたるスーパースター達のゴールの饗宴を楽しみに、マドリディスタは、ベルナベウに通うのだ。