招き猫のマル 2
開店まであと1時間
外は晴れていてお出かけしたい気分になれる
お店の中は朝礼を始めている
そんなことをやっているうちに
あっという間に時間が過ぎていき
気がついたら開店10分前になっていた
10分前にでもなると
外には人が何人か並んでいる
従業員の一人が
外にかけてある札を準備中から営業中へ変えた
並んでいた人は
お店に入って
自分の好きな席へ座っている
そうこの心月食堂は
席の指定はない
席の指定はないかわりに
混んできたときに
隣に見知らぬ人が座っている場合と
同じテーブルで見知らぬ人と
ご飯を食べる事がある
初めてこのお店に来る人は
ビックリするけれど
もう二度と来るか! という気持ちにはなれないし
このお店が一回来ただけで好きになり
また来ようっていう
なんとも不思議な気分になれるのだった
心月食堂はわかりづらいところにあるため
初めて来る人は、なかなか来れない
お店の中にいる人は
ほとんどが常連客で
皆、和気あいあいとしている
初めて来る人を呼ぶために
招き猫のマルが置いてあるのだ
もちろん最初からマルには
人を招き寄せるという力は持っていない
長い間、年を重ねるにつれて
マルは感情を持つようになり
人を招くという力が備わった
マルがいるかぎり
心月食堂は潰れる事はない
外は晴れていてお出かけしたい気分になれる
お店の中は朝礼を始めている
そんなことをやっているうちに
あっという間に時間が過ぎていき
気がついたら開店10分前になっていた
10分前にでもなると
外には人が何人か並んでいる
従業員の一人が
外にかけてある札を準備中から営業中へ変えた
並んでいた人は
お店に入って
自分の好きな席へ座っている
そうこの心月食堂は
席の指定はない
席の指定はないかわりに
混んできたときに
隣に見知らぬ人が座っている場合と
同じテーブルで見知らぬ人と
ご飯を食べる事がある
初めてこのお店に来る人は
ビックリするけれど
もう二度と来るか! という気持ちにはなれないし
このお店が一回来ただけで好きになり
また来ようっていう
なんとも不思議な気分になれるのだった
心月食堂はわかりづらいところにあるため
初めて来る人は、なかなか来れない
お店の中にいる人は
ほとんどが常連客で
皆、和気あいあいとしている
初めて来る人を呼ぶために
招き猫のマルが置いてあるのだ
もちろん最初からマルには
人を招き寄せるという力は持っていない
長い間、年を重ねるにつれて
マルは感情を持つようになり
人を招くという力が備わった
マルがいるかぎり
心月食堂は潰れる事はない
招き猫のマル 1
レストランでは
あまり見なくなったけど
昔ながらある食堂や商店街には
必ずある招き猫
招き猫の名前はマルといって
心月食堂ができた頃から
ずっと置いてある招き猫さ
名前は
今の店主が子どもの頃につけてくれた名前で
けっこう気に入っているんだ
店主は藤名 真輝
この心月食堂の三代目の料理長なんだ
真輝さんは
朝お店に来ると必ず
「マル
今日も頼むな!」
僕の頭を撫でながら言ってくれる
僕は真輝さんに頭を撫でられるのが大好き
だから撫でられるたびに
今日も真輝さんのために
人を招こうっていう気持ちになれる
だんだん従業員が集まって
開店準備をしている
あっ!
真輝さんの奥さん朝子さんと息子の朝輝君だ!
朝輝君はまだ二歳半で
将来はこのお店の四代目になってくれると
僕は信じているんだ
朝輝君も僕のコトを
撫でてくれたりしてくれるのだけれど
持ってもらえると
落としそうで怖いんだぁ……
僕は陶器でできてるから
落とされたら
こなごなに割れちゃうからね
一回だけ落としそうで
危なかった時があったけど
その時は朝子さんが気づいて惨事にはならなかったんだ
僕は壊れちゃってもいいけど
朝輝君にケガをされちゃったら悲しいもん
あまり見なくなったけど
昔ながらある食堂や商店街には
必ずある招き猫
招き猫の名前はマルといって
心月食堂ができた頃から
ずっと置いてある招き猫さ
名前は
今の店主が子どもの頃につけてくれた名前で
けっこう気に入っているんだ
店主は藤名 真輝
この心月食堂の三代目の料理長なんだ
真輝さんは
朝お店に来ると必ず
「マル
今日も頼むな!」
僕の頭を撫でながら言ってくれる
僕は真輝さんに頭を撫でられるのが大好き
だから撫でられるたびに
今日も真輝さんのために
人を招こうっていう気持ちになれる
だんだん従業員が集まって
開店準備をしている
あっ!
真輝さんの奥さん朝子さんと息子の朝輝君だ!
朝輝君はまだ二歳半で
将来はこのお店の四代目になってくれると
僕は信じているんだ
朝輝君も僕のコトを
撫でてくれたりしてくれるのだけれど
持ってもらえると
落としそうで怖いんだぁ……
僕は陶器でできてるから
落とされたら
こなごなに割れちゃうからね
一回だけ落としそうで
危なかった時があったけど
その時は朝子さんが気づいて惨事にはならなかったんだ
僕は壊れちゃってもいいけど
朝輝君にケガをされちゃったら悲しいもん
文句をいう子、我慢する子 2
香織が文句を言う
っていうのは
維音が何か香織にとって
悪い事をしたということ
だから
維音が文句を言われることは
しかたがない
しかし
その文句がだんだんエスカレートしていくと
香織にとっては
たまっていた鬱憤を晴らせていいだろうが
維音にとっては
自分を責め続けることしかできずに
ストレスがたまっていく一方だった
ついに我慢しきれずに
香織の前で泣いてしまった
〈あぁ
また泣いたら泣いたで
文句を言われるんだな…〉
と思いきや
「ゴメン……
ちょっと言い過ぎた……」
維音が泣いたことによって
香織もしんみりしていて
最後の方が聞き取れなかった
でも
香織から
たった一言だけれど
〈ゴメン〉という言葉が聞けたことで
維音の心は少しだけだけれど
癒された
まだまだ
香織がつけてきた心の傷は
癒えることはないし
また明日から
文句を言われ続けるかも知れないけれど
今日みたいに
めげずに生きていこうと維音は思った
嫌だとか言えない子の物語でした
おしまいおしまい
っていうのは
維音が何か香織にとって
悪い事をしたということ
だから
維音が文句を言われることは
しかたがない
しかし
その文句がだんだんエスカレートしていくと
香織にとっては
たまっていた鬱憤を晴らせていいだろうが
維音にとっては
自分を責め続けることしかできずに
ストレスがたまっていく一方だった
ついに我慢しきれずに
香織の前で泣いてしまった
〈あぁ
また泣いたら泣いたで
文句を言われるんだな…〉
と思いきや
「ゴメン……
ちょっと言い過ぎた……」
維音が泣いたことによって
香織もしんみりしていて
最後の方が聞き取れなかった
でも
香織から
たった一言だけれど
〈ゴメン〉という言葉が聞けたことで
維音の心は少しだけだけれど
癒された
まだまだ
香織がつけてきた心の傷は
癒えることはないし
また明日から
文句を言われ続けるかも知れないけれど
今日みたいに
めげずに生きていこうと維音は思った
嫌だとか言えない子の物語でした
おしまいおしまい