愛を積むひと 石を積むひと 人生、何を積んでも 最期に笑顔になれればいいのです。 | Jazz at Analog Blog  ~ Greetings to you from accuxman's world ~

 

唐突ですが、

 

あなたにとって いちばん たいせつな手紙

 

について ほんのすこし 思い出してみてください。

 

その手紙は いつごろ届いた どなたの想い だったのでしょうか。

 

その想いは いまもあなたの心に 確かな銘(しるし)を刻んでいるのでしょうか。

 

 

 

くすんカエル

 

 

 

人生を粗末にしないぞ と。

 

大切な人のいる今日この日は ありがたいんだぞ と。

 

そんな あたりまえのこと

 

結構 いたずらな毎日の中で忘れています。

 

だからこそ なのです。

 

大泣きした後 とても爽やかな心もちになるのです。

 

そう 美瑛の丘をゆく風に 頬を撫でられたかのような。

 

 

 監督:朝原雄三  脚本:朝原雄三、福田卓郎  音楽:岩代太郎

 2015年日本作品 本編125分  製作:アスミック・エース、松竹、WOWOW

 発売:アスミック・エース 販売:松竹

 ©2015「愛を積むひと」製作委員会

 

 

主演のお二人が その夫婦ざまが とっても素敵なのです。

 

もはや このお二人以外のキャスティングは ありえないのです。

 

そうなのです。

 

 

佐藤浩市さんの出演作品で印象深いのは

 

なんといっても 健さん最期の出演作品 「あなたへ」 なのです。

 

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この方は 抑制された 寡黙な役柄が似合うのでしょうか。

 

ちなみに、樋口可南子さんといえば 「阿弥陀堂だより」 なのです。

 

この方は 訳あって 都心を離れて 田舎にやってくる役が似合うのでしょうか。

 

 

さて、それはそれとして

 

もう 会うことの叶わない たいせつなひとから届く 「手紙」 ・・・

 

そんな 切なさの極みのような描写が印象的な映画作品といえば

 

最近では

 

健さん最期の出演作品 「あなたへ」

 

そして

 

トルナトーレ&モリコーネの最新作 「ある天文学者の恋文」。

 

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この二作品は いずれも映画がオリジナル 原作は存在しないのです。

 

  ☞ 両作品とも、映画のために書き下ろされた脚本が 後に小説化されてはいますが。

 

でも 本作品は “原作” があって、その 「映画化」 なのです。

 

これは嬉しいのです。二度、楽しめるのですから。

 

 

 

映画

 

 

ということで こちらが原作本の日本語訳。

 

そうですよね ご存知の方も多い ベストセラー小説なのです。

 

 「石を積むひと」 The Pearls of the Stone Man

 著者 エドワード・ムーニー・ジュニア Edward Mooney Jr.

 日本語訳:杉田七重(すぎたななえ)

 小学館文庫 2014年9月10日初版第一刷発行

 

accuxman は これから 今夜から 原作をたんと楽しむのです。

 

 

ノート

 

 

この映画の中で

 

とても大切な役割を担っているのは

 

狂言回し的に演じる柄本明 さん

 

そして

 

登場人物それぞれの心の傷を代弁する

 

劇中歌 「スマイル SMILE」 なのです。

 

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accuxman は そう思うのです。

 

 

 ナット・キング・コール Nat "King" Cole 「Ballads of the Day」 1956年

 Capitol RECORDS T-680

 SMILE はSide1のラスト・チューン(6曲目)です。

 T680はターコイズラベル最初期のシルバーリングがオリジナル盤です。

 

 

 

音楽家の村尾陸男氏の著作『ジャズ詞大全10』(中央アート出版社)によれば、

 

作曲者のチャールズ・チャップリン Charles Chaplin は

 

この曲はナット・キング・コール Nat "King" Cole に歌をレコーディングして欲しい

 

と、ナットの娘 Natalie Cole に楽譜と手紙を送ったそうです。

 

それが実現したのが本盤です。

 

たくさんのひとのたくさんの想いが込められた一曲なのです

 

 

五線譜

 

 

この映画の中の この曲のシーンに関して

 

ひとつだけ、気になることがあるのです。

 

些細なことなのです。

 

でも、

 

ここで言ってしまって(書いてしまって)いいことなのかどうか

 

う~ん・・・

 

迷った挙句、結局は言わない書かないことにするのです。

 

些細なことなのですから。

 

 

 

カエル